日曜どうでしょう ～犬伏一泊二日生き別れツアー～

真田信幸「視聴者の皆さん、じゃあ、聞いて下さいよ。今日、今ここで何が起こったのかをねぇ、うん。僕は今日アレですよ。小山会議に向かおうとしていたワケですよ。皆さん、もう御存知でしょう。僕はあの真田昌幸の息子の源三郎ですよ。嫡男の源三郎信幸ですよ。上杉討伐の途中に三成の挙兵を知った僕は、今後の対応を決める小山会議に参加するために、今夜犬伏で待機していたワケですよ。
すると現れたのが、このヒゲなんですよぉ！　何の気か知らないけどもヒゲが現れて、僕は別に何も思ってないのに、

『腹を割って話そう！』

と、このヒゲは僕の陣所に乱入してきたんですよぉ！
僕は別に親父にワダカマリも何も持ってない。仲がいいですよ。尊敬している父親だ。別に親父と腹を割って話すことなんか何もないですよ。ところが親父は僕に、

『腹を割って話そう！』

と言ってぇ、何を話したいのが知らないが、僕の陣所に居座って、もうかれこれ親父は一晩近く出ていこうとしないんですよぉ！ 　僕は再三『帰れ！』っていっているワケですよ。まぁ、大先輩だ、人生の。その人にさっきから僕は、

『バカヤロー！　帰れ！　即刻帰れ！』

と再三罵声浴びせかけているにも拘わらず、帰らないんですよ！
そして、僕は苦肉の策で弟の……これもまた可愛い弟なんだけども、源二郎信繁に使いを出したワケですよ！　『親父が帰らないから連れて帰ってくれ』と言ったら、その源二郎は皆さん、何て言ったと思いますか！？

『あぁ、そうか。判った判った。じゃあ、三成につこう！』

と言って、それで源二郎は今、親父と一緒に僕を丸め込もうとしているんですよぉ！　どうですか、視聴者の皆さん！　おかしいでしょう、この人たちは！　僕は家康につきたいっていっているんですよ！　視聴者の皆さんは御存知の筈ですよね。僕が石橋を叩いて渡らない安定志向の人間ということを！　僕ぁ、いい加減、親父の思いつきに振り回されるのはウンザリなんだ！
もう一つ言いましょう！　僕は結婚しています。妻は本多平八郎の娘だ。稀代の鬼嫁だ。閨閥的にも徳川に与せざるを得ないんだ！ なのに、このヒゲは大爆笑しながら、まだ僕と、

『腹を割って話そう！』

としているんですよぉ！　この状況を視聴者の皆さんはどー思いますか！」


……次回の予告ＰＶを何度も見ているうちに、ふと頭に浮かんだのが上記のシチュエーション。特に深い意味はありません。『真田丸』の犬伏の別れは如何なる経緯を辿り、如何なる顛末に落ち着くのでしょうか。個人的にはもう一度クジ引きで誰がどちらに味方するかを決める展開もアリじゃあないかと思います。お目汚し致しました。


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