小説 炎天夢 東京湾臨海署安積班 今野 敏  | てんつぶ

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安積班シリーズ19。 

 

警視庁交通機動隊小隊長・速水の助けもあって強盗事件をあっさり解決した安積班メンバーだが、ひと息入れる間もなく遺体発見の一報が入る。 

臨海署管内の江東マリーナで発見された絞殺遺体はマイナーなグラビアアイドル立原彩花こと島谷彩子。 

所属するプロダクションの社長は元マルBからのし上がった柳井武春。 
今や逆らうと消されると恐れられる芸能界のドン。 

殺された島谷と柳井は愛人関係にあったと噂されていた。 

そして殺人現場と思われるプレジャーボートの持ち主は柳井であった。 

 
捜査会議で柳井社長に事情聴取したと報告を受けた捜査本部を仕切る白河耕助刑事部長は

「柳井さんが被疑者という事は無いだろうな?」と発言する。 

その言い方に引っかかっていた安積。 

目黒署時代の先輩だった海堀良一刑事から13年前の事件で柳井の容疑を白河が捜査に圧力をかけて握りつぶしたと聞かされる。 

 

とことん安積に反目する警視庁捜査一課の佐治警部。 
むしろライバルの相楽が安積に同調する。 
そんな良くある警察組織内の軋轢を挟みながら捜査は進む。 

 

常に先入観は禁物だと思いながらも情報に振り回される安積だが、自らの目と仲間を信じ真実に迫って行く。 

 

☆彡 

気が付けば人物の印象も変わってくる面白さ、本シリーズらしい。 

 

 

 

読んでいてやはりメンツはくっきりとハンチョウメンバーになってしまうのは仕方が無い(笑) 


佐々木蔵之介、中村俊介、塚地武雅、黒谷友香、賀集利樹、山口翔悟。 
それに細川茂樹。 
鑑識の石倉までもが唐十郎。