2月の読書 | てんつぶ

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2月の読書メーター
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真田太平記読本 (新潮文庫)真田太平記読本 (新潮文庫)感想
1974-1983週刊朝日に連載された真田太平記。その読本なのだが大河ドラマ真田丸の放映に合わせて発刊されたもののようです。二十作以上書かれた真田モノが池波歴史小説にとって如何に原点であり、真田太平記はその集大成であったのかがよくわかる。氏自身のエッセイ、真田太平記の各巻あらすじ紹介・年表・人物事典・物語地図、三名の寄稿文で構成。大河ドラマを意識していたが、その頃の大河は近現代を舞台にしていた時期でNHK新大型時代劇枠で映像化されたなど興味深い話が知れた。担当編集者・重金敦之氏のインタビューが面白かった。
読了日:02月26日 著者:池波 正太郎
神様からひと言 (光文社文庫)神様からひと言 (光文社文庫)感想
すぐ頭に血が上る佐倉凉平。同居していたリンコに出ていかれ、上司を殴って勤め先を首になり、タマちゃんラーメンの珠川食品に転職した。販促に配属されるも今度は会議で上司に盾突き早くも左遷。飛ばされた先はお客様相談室。社内ではゴキブリハウスと呼ばれる左遷組の吹き溜まり。掛かってくる電話は苦情ばかり。そんな吹き溜まりにもプロフェッショナルがいた!凉平は篠崎先輩の教えを請いカスハラまがいの入電に立ち向かう。だが、ホントの苦情の種は社内にあったのだ。☆彡ドラマのキャストは佐倉涼平-伊藤淳史、篠崎薫-陣内孝則。ワカル~。
読了日:02月20日 著者:荻原 浩
つばさものがたり (角川文庫)つばさものがたり (角川文庫)感想
天使が見えるという息子の叶夢に戸惑う代二郎・道恵夫婦。叶夢の友達は天使と妖精のハーフのレイ。亡くなった父の夢、家族で営む菓子店。 パティシエを目指し修行する代二郎妹の小麦だが、3年前に乳がんの手術を受け今再発した。残りの人生に夢をかけ、家族に病を隠し地元で洋菓子店を始めるも集客できず苦戦。そして病気はますます悪化し、遂に閉店に追い込まれる。病魔に苦しむ彼女を救ったのは家族。病気を知った家族の温かさに元気を得た小麦は別の場所で店を再開する。命尽きるまで懸命に夢を追いかける。☆家族愛溢れるファンタジー小説。
読了日:02月08日 著者:雫井 脩介
国境事変 (中公文庫 ほ 17-4)国境事変 (中公文庫 ほ 17-4)感想
ジウ三部作の東刑事が登場。在日韓国人の社長・呉吉男が殺された。弟の英男が東警部補に事情聴取されるが、彼は公安部・川尻の協力者であった。事情を知らない東は何かあると睨む。その英男が謎の男たちに襲われる。彼はある荷物を持って逃走。東と川尻たちがそれを追う。同じ警視庁の捜査一課と公安部外事二課のつばぜり合い。英男は何を隠しているのか、吉男殺害犯・謎の男たちは何者なのか。英男が向かったのは対馬。交通事故が最大の事件というのどかな田舎。だが対馬は九州より韓国に近いという国境の島。今ここで国家事案が発生しているのだ。
読了日:02月02日 著者:誉田 哲也

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