小説 三人の悪党―きんぴか〈1〉  浅田 次郎 | てんつぶ

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きんぴかシリーズ1。

 

敵対する組の総長を射殺した鉄砲玉、13年ぶりのシャバに出たものの組長に見捨てられてたピスケンこと阪口健太。

自衛隊で湾岸派兵に反対し三島由紀夫ばりに自決しようとして死に損ねた軍曹こと大河原勲元一等陸曹。

収賄の罪だけ被らされ捨てられた東大出の元エリート官僚で政治家秘書だったヒデさんこと広橋秀彦。

 

挙げた犯人数知れず書いた始末書も数知れず、マムシの権左と恐れられる向井権左ェ門警部補。

定年退職を迎えたマムシの権左は世間にはじかれた三人を集めて、彼らを踏み台にぬくぬくと甘い汁を吸う奴らを懲らしめる。

 

痛快なエンタメも最後はホロリとさせてくれる流石の浅田節。

 

☆彡

三人の悪党/夢の砦/闇のページェント/陽のあたる密室/反戦参謀/パパはデビル