小説 九月が永遠に続けば  沼田 まほかる | てんつぶ

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母子で暮らす水沢佐知子の高校生の息子・文彦が突然失踪した。
文彦の同級生ナズナの父で同じ団地に住む服部正雄の鬱陶しい手助けを受けながら息子の行方を捜す。
元夫・安西雄一郎の再婚相手、亜紗実の連れ子・冬子と文彦が密かに会っていた事に気づく。
そんな折、冬子に付きまとっていた青年・犀田が冬子ともめた後にホームから誰かに突き落とされて轢死した。
佐和子は冬子に恋する文彦の犯行かと案じる。
そうこうするうちに冬子が服毒自殺してしまった。


☆彡

繰り返されたレイプ事件、亜紗実の悲劇の描写は壮絶。

精神科医の雄一郎は妻子を捨ててまで患者の亜紗実と結婚する。

冬子と付き合ってた犀田は佐和子と肉体関係があった。

担任の越智先生はかつで男子生徒との性事件を起こしていた。

冬子は父と母の異様なセックス場面を見てしまう。

明かされる犀田死亡の真実。

そして文彦失踪の本当の理由。

 

・・・・ホラーサスペンスと思って読んだらドロドロの愛憎劇だった、昼メロかー。

 

まぁ佐和子がアイツの頭に落ちた雪をはらってやるラストには少しホッとした。

 

沼田まほかるさんのデビュー作。

第5回ホラーサスペンス大賞受賞作。