小説 切羽 ―密命・潰し合い中山道〈巻之二十四〉    佐伯泰英 | てんつぶ

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密命シリーズ24。

 

鹿島を離れ江戸に向かう清之助。

幼き頃に育った飛鳥山の菊屋敷で最終の一人稽古に励む。

 

上覧剣術大試合への出場を目指す惣三郎と桂次郎の師弟。

尾張柳生の出場枠は二名、地獄島を生き抜いた柳生秀直と東條龍祁。

徳川宗春から、どちらかを倒せば尾張代表とする確約を得た惣三郎たちは先行する二人の跡を追う。

中山道は尾張藩内、尾張柳生の反対派が後ろから次々と惣三郎たちを襲ってくる。

先行する柳生秀直と東條龍祁は惣三郎と桂次郎を迎え撃つべく虎視眈々と待ち構える。

前後を敵に挟まれながら中山道をひた走り、遂に迎えた豪雪の峠での死闘。

 

尾張柳生の二人を倒した惣三郎らは江戸の尾張徳川家をたずねる。

しかし藩主・徳川継友からは新たな試練が発せられた。

急遽用意された闘いの場だが、桂次郎は厳しい修行を耐え抜いた証を見せつけるのであった。