小説 初心―密命・闇参篭〈巻之十七〉   佐伯泰英 | てんつぶ

てんつぶ

tengenのブログ

密命シリーズ17。

 

若狭領内に入った清之助。

たまたま覗き込んだ道場で道場破りの現場に遭遇する。

機転をきかし、自らが立ち会い不埒者らを追い払う。

越前では強奪・娘略奪と海天狗一味が敦賀一帯を荒らし回っていた。

一味には、中条流の剣豪・道傳精兵衛という軍師がいた。

 

金杉清之助が北陸入りしたのを知った小浜藩国家老・酒井伊織は、密偵・南次郎を通じ清之助に助けを求め、共に海天狗撲滅を図る。

頭の塩谷十左衛門は討ったのだが道傳を取り逃がす。

 

次に訪ねた鯖江藩城番組頭・彦根三八から道傳精兵衛の過去の卑劣な戦いぶりを聞かされる。

彦根の紹介で永平寺に伺った清之助は初心に帰るため三十三日間の闇参籠に入る。

 

初心を取り戻した清之助は金沢の地で道傳精兵衛との対決を迎える。

 

江戸では、尾張徳川に雇われた薩摩剣士が惣三郎に挑んであっさり敗れる(笑)

 

本作は佐伯泰英さんにとって記念すべき時代小説書下ろし100冊目の刊行だったそうです。