3月の読書 | てんつぶ

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3月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1495
ナイス数:493

遊星小説 (実業之日本社文庫)遊星小説 (実業之日本社文庫)感想
超ショートショート、怒涛の32編。255文字はタイトルで終わった☆彡夜光虫/ゴメンナサイネ/雨の世界/不都合な事実/蚊帳の外/果てしなき森/母さんの秘密/メリィ・クリスマス/暗号あそび/VALADA・GI/ラビラビ/あなたの、古い友だち/玉手箱心中/赤い月/春だったね/ラビラビ、宇宙へ/ニセウルトラマン/魔術師の天国/捕食電柱/まぼろし観光ツアー/僕らの移動教室/弟と鳥/不思議な、あの子/不都合な真実Z/パイプのけむり/傷だらけのジン/大銀河三秒戦争/子供部屋の海/K氏の財布/冬の帰り道/秘恋/ある黄昏に
読了日:03月25日 著者:朱川湊人
恋文 (新潮文庫)恋文 (新潮文庫)感想
直木賞作品。 ☆ 死を目前にした元カノの元へ去った夫、気丈な年上女房の心は複雑。 ☆ 新婚3か月で亡くなった妻の母との同居、彼女が家に来たその真意は。 ☆ 母が俺より年下の再婚相手を連れてきた。父の資格とは。 ☆ いつも道化て優しさを発揮する夫、本当の心は。 ☆ 大姪・夕美子の眼差しが、亡くなった姪・夕季子を思い出させる。 ☆彡 恋文/紅き唇/十三年目の子守歌/ピエロ/私の叔父さん
読了日:03月22日 著者:連城 三紀彦
寂しい写楽 (小学館文庫)寂しい写楽 (小学館文庫)感想
十返舎一九、葛飾北斎、滝沢馬琴、山東京伝、蜀山人、喜多川歌麿、歌川豊国ら。 江戸中期に活躍した戯作者・浮世絵師たちの交流。 役者絵が一世を風靡する中、登場した謎の絵師・東洲斎写楽。 歌舞伎役者を美しく描く絵の中で、役者の素顔を彷彿させるその絵柄は異色であった。 落ち込んでいた京伝、北斎、一九らは面白がってその制作に関わる。 だが写楽は売れなかった。 写楽の出た短い期間を境に戯作者・浮世絵師たちが次の時代へ羽ばたいてゆく。
読了日:03月16日 著者:宇江佐 真理
富子すきすき (講談社文庫)富子すきすき (講談社文庫)感想
平将門を打った俵藤太をあしらった帯。藤太の子孫の娘たちの手を巡り、その運命を変える。 ☆ 捨てられた子の集まる堀留の家で共に育った弥助とおなか。妹と言われ道を違えたおなかへ弥助の償い。 ☆ 吉良上野介の妻富子から見た赤穂事件。 ☆ 吉原で生きる沢吉、凶刃に散った憧れの九重花魁の定めにもの思う。 ☆ 母の病気で一時深川に預けられた市太郎八歳の想い出。 ☆ 堅物な手習師範と盗賊頭の娘のすれ違い。 ☆彡 藤太の帯/堀留の家/富子すきすき/おいらの姉さん/面影ほろり/びんしけん
読了日:03月10日 著者:宇江佐 真理
獅子吼 (文春文庫)獅子吼 (文春文庫)感想
共に育った兵士二人の銃口に挑む獅子は尊厳をかけて吼える。☆念願のプロポーズの言葉に心を砕かれる私。☆温泉宿九泉閣は極楽か地獄か。☆劣等感に苛まれる妾の子。東大受験にかこつけて家を追い出され住むことになった尚友寮。そこには謎の学生がいた。☆さすらう老人が語る終戦間近の満洲。任地へ赴く列車中で若い学徒将校は不思議な壮年中佐と出会う。☆破産寸前の日本人ギャンブラー、餓死覚悟の黒人強盗、友が去り悲しみの金髪少年が鉢合わせ。ベガスの奇跡。☆彡獅子吼/帰り道/九泉閣へようこそ/うきよご/流離人/ブルー・ブルー・スカイ
読了日:03月03日 著者:浅田 次郎

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