朝のバスに乗ってきたのは
中学生のミキちゃんです
「おはよ」
「おはよー」
「ミキー!いっぱい食べてなー!
うん、ありがとう!」
「え?急にどしたん?」
「って昨日聞こえた」
実はその前日
コミュニティバスの仕事の合間に急に頼まれて
彼女のいる中学校に行ってた時に聴こえた声です
「あ、あの子と仲いいねん」
「話の展開からして、誕生日やったか?」
「そやで、15歳!覚えててくれたん?」
「大体今頃やろと思ってたけど、たぶん普段そんなん言わんやろから」
「ん?どーゆー意味?」
「んー…いや、いい」
「めんどくさいんかよ!」
「で、いっぱい食べたん?」
「うん、普段6皿のお寿司13皿食べた」
「え?意外に少ない」
「やろ?みんなそう言うねんけどな」
「その後、ホールケーキ半分とミスド食べた」
「想像したらゲー出そうになるわ」
「フフ♪あ、今日靴下間違えてきた」
「左右間違えたんか?」
「そういうたらみんな黒いロングはいてたけど、ミキは白かった気がしたな…」
「やっぱ変態はよぉみてんやな、白は靴やで、足太く見えるから白は履かん」
「校則決まってないん?」
「タイツとかアカンかったような…」
「ミキな…足だけは太いとか言われへんねん」
「それは全部太ってたら足だけとか言わんやろ…」
「なんでそんなデリカシーない事言うん?ミキかて自分で太ってるん知ってるっちゅーねん!それをワザワザそんなん言わんでもいいやん!デリカシーないんか!」(←マジ怒ったらしい)
「気がすんだ?」
「うん、言うだけ言うたらスッとした」
というトコで彼氏が乗ってくるバス停です
「なぁ、普通にしてよ」
「オレはいつも普通や」
ピー
ガシャン(←ドアの閉まる音)
「………」
「………」
「だから普通に喋ってって言うてるやん💢」
「なんで小声やねん」
「あ、彼にナイショにしてる話教えよか」
「そこは小声で言え!」
と、怒ってんだかなんだか分からない
15歳と2日目の彼女でした