夕方、学校帰りに
バスに乗ってきたミキちゃんです
大変混み合ってて
一番後ろの席に男の子と一緒に着座
黙って乗っておりましたが
自分の降りる所で降車ボタンを押しません
「ん?終点まで行くんか?」
「うん」
バス停を通り過ぎて
最後の利用者さんが降りると
一番前の指定席まで走ってきて
「ミキおばちゃんチで降りなアカンかってん」
「へ?なんでここまで来たんや」
「混んでるからボタン押せんかってん」
「降りますって言えや」
「恥ずかしいやん」
「はぁ?」
「なによ、そのミキは恥ずかしいモンなんてないやろ的な言い方」
と言ってるウチに着発点に到着です
「あ〜オシッコしたくてソワソワする」
「そこは恥ずかしそうにせぇや、で…どうすんねん?家帰るんやろ?」
「帰らへんで、おばちゃんチまで戻る」
「なんでや?ここまで来たんやから帰ってトイレ行けや」
「絶対イヤ!お父さんとケンカしたら出て行けって言われたから家出する」
「家出って…おばちゃんチやんか」
「えーやんか、文句あるん」
「ほなおばちゃん心配して待ってんちゃうん?電話しときや」
「うん、なんて言うたらいいかな?」
「普通に家まで行ってしもたから遅くなるって言うたらいいやん」
「なんや?その手は?」
「電話貸してよ」
「はぁ?なんで……番号覚えてるん?」
「バカにしてる?覚えてるに決まってるやろ」
「あ、そう…オレ家の番号知らんから」
「ボケ老人と一緒にすんなや!」
「なんで電話貸して怒られなアカンねん」
そして
彼女が電話してるウチに
車内の忘れ物などを点検します
電話が終わると
「それよりさっき好きな子隣に座って嬉しかった、言い誕生日になったわ」
「ミキ今日が誕生日なんか?」
「良かったなぁ~隣に座れて」
「良かったなぁ~隣に座れて」
「うるさいねん❗💢」
「うるさいって嬉しかったんやろ?」
「まぁ…恥ずかしいっちゅーねん!」
「ぶははは!いーこっちゃ!」
「何わろとんねん!キショい」
「えーからえーから…ん?さっきの好きな子か?」
「そやで?なんで?」
「もっと大きい思ってたけど…ミキがデカなったんか?誕生日きたから」
「一日でそんな伸びんわ!でも正月に2cm伸びた」
「一日も変わらんがな…」
と言いながら
横に立ってナゼか背くらべ
昔は老犬のお腹ぐらいしかなかったのに
今は老犬の目の辺りまであります
「確かに大きなったなぁ…」
「お父さん198あるからなぁ…ミキ2m越えたんねん」
「やめとけ」
そんな事話しながら
妙に嬉しくなりました(←なんで?)
少し話が長くなったので
次回に続きます
実は老犬
離婚する前に家を出てしまった時の
娘の年頃が今のミキちゃんぐらいなので
立って背くらべしたら泣けてきました