若き日のRD物語 | ゼファオス~アラカンライダー~

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ゼファーな日々とバリオスな日々とたまに仕事の日々

最近 昔話が続いておりますが

まだ走馬燈は回ってないので 元気です




16歳になって間もなく 高石自動車教習所にて

人生初免許を手にした老犬です

免許番号の頭が 6277となってますので

62番の公安委員会で77年に取得したって事です

ちなみに 番号末尾が 1ではなく 2になってるのは 車上アラシに盗られて再発行してもらったからです




いや、んなこたぁ どうでも良いんですけどね

免許を手にした老犬は

当時 勤労学生

昼間は 家業のペンキ屋で現場を駆け回り 
夜は名門公立高校へ通ってました


なので 他の職人さんより早く帰るために 高速に乗れるバイクが必要で


会社名義で バイクを買ってもらったのが



タイプグレード名RD250
モデルイヤー1974
発売年1973
仕向け・仕様国内向けモデル
乗車定員(名)2
原動機種類2ストローク
気筒数2
シリンダ配列並列(直列)
冷却方式空冷
排気量 (cc)247
内径(シリンダーボア)(mm)54
行程(ピストンストローク)(mm)54
圧縮比(:1)6.7
最高出力(PS)30
最高出力回転数(rpm)7500
最大トルク(kgf・m)2.92
最大トルク回転数(rpm)7000
燃料タンク容量 (L)12
燃料(種類)レギュラーガソリン
燃料供給方式キャブレター
エンジン始動方式キックスターター式
点火プラグ必要本数・合計2
2ストエンジンオイルタンク容量2.00
クラッチ形式湿式・多板
変速機形式リターン式・6段変速
動力伝達方式チェーン
フレーム型式ダブルクレードル
キャスター角62.5°
トレール量 (mm)106.0
懸架方式(前)テレスコピックフォーク
懸架方式(後)スイングアーム式


このバイクでした

2ストロークのスクエアエンジンは 今でも通用する30馬力

KH より重たいキックも さほど苦もなく蹴り下ろせますが

1回でかからなければ 延々かからないエンジン始動にコツがいりました


体重を前輪にあずけ フロントアップしないように

ホイールスピンをさせて行くのがコツで

白煙をモウモウとあげながら加速する姿は

まさに2ストローク



ある夜

学校をサボって  街を徘徊していると

煽りを入れてきた 1台の車


受けて立つ❗️(*`・ω・)ゞ

と フル加速するRDに その車がパッシング

なんじゃ?(´゚ω゚`)

と バックミラーを凝視してたら


バンっ❗️

と 大きな音と共に 老犬の体は20mほど飛ばされ

ヘルメットのアゴの部分がアスファルトに擦られる音も…


右折車の 横っ腹に突っ込んだようです

老犬は 奇跡的に大したケガもなく

救急隊も追い返し 事故の検証にきたポリさんに

『運転してたのは? どこの病院?』

『あ、ボクです』

『ウソやん? ケガは?……あ、それか』

と 言われて初めて気がつきました

飛ぶ時に ハンドルにでも引っ掛かったのか

股間が破れて 小さな頭が出ておる…(; ゚ ロ゚)

まだまだ恥ずかしがりな年頃

まるで マスクを破られたタイガーマスクが

その顔を隠すように そっとして欲しかったです




改めて ケガを診ても 右ひざに400ccの水が溜まっただけなので

通院1回で終了

後日 警察署に行くと 全損のRDの写真が

玄関に デン と 一番大きく 飾ってました


とはいえ 明らかに使えないのは

ハンドル
フロントフォーク
ホイールとタイヤ
なぜか 片側のマフラー


ならばと

甦らせようと企みます


~続く~