ゼファー750 オイル滲み対策をやってみた | 西風日記

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素敵なバイクライフの忘備録♪

少し前に、ゼファー750のガスケット変更履歴の記事を綴りましたが…。

そもそも調べ始めたのは、ヘッドカバー付近からのオイル滲みを発見したのがキッカケでした。
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うちのゼファー君は96年式のD1、世代的には中期型になります。

ちょうど対策の過渡期…前期よりマシですが、後期型よりオイル滲みは発生しやすいでしょう。

シリンダーより下の部分なら、自分の手には負えないのでショップ行きですが…ヘッドカバーガスケットやカムシャフトプラグなら自分でも交換出来るかな?と思い調べてみました。

でもやはり、ヘッドカバーだけとはいえ青空整備でエンジン開けるのは気が引けるし…そもそも今すぐ修理が必要なレベルではありません(笑)

とりあえず様子見ですが、どこから滲んでるのか気になるところです。

ヘッドカバーガスケットの劣化であれば全体的に滲んできそうですが、兆候があるのは左前だけです。

そして滲みは走行後ではなく、動かさずに放置した後の方が顕著に現れます。走って圧が掛かった方が漏れそうですけど…不思議。

この2点から、初めは左前のカムシャフトプラグを疑ってましたが…ケースとの接合面からの垂れは見られません。

滲み跡をよ~く観察して、場所を特定します。
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カエルのおめめの下側(裏側?)のようです。知りませんでしたが、ヘッドカバーを止めるボルト穴が裏まで貫通していますね。

ガスケットが挟まっている合わせ面ではなく、この穴から垂れてるようです。

左前だけ滲む理由が分かりました。

普段サイドスタンドで車体を立ててるので、左前に残留オイルが集中してこの穴から滲んでくる…と。

重力のイタズラ…まさに自然の摂理(笑)

興味があったので、ヘッドカバーガスケット(11060-1995)の形状を確認してみると…
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ん!?コレは…
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貫通穴なのにガスケットが外側半円部分しかカバーしてません(笑)

本来なら…
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全周を囲むような、こういう形状じゃないとダメなはずです。(雑な写真加工でスミマセン…)

構造上の欠陥かな?と思って、ネットでしつこく調べてみると…同じような記事を発見!推測していた内容と一致しました。

対策としては、このボルトに液体ガスケットを塗って締めるといいそうです。

なるほど!コレなら自分でもやれます♪

タンクを外してボルトを抜きます。
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オイルでベッタリでした。
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ボルトと穴を清掃して…
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液体ガスケットを塗ってボルトを締めます。
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締付トルク:1.2kg-m

ダメ元ですが、左前だけ裏側から液体ガスケットで穴を塞いでみました(笑)
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これで完成です♪

今後、オイル滲みの兆候を観察していきたいと思います。

余談ですが、この裏まで貫通しているシリンダートップの穴…後期型は貫通していないという噂もあります。

【シリンダートップ(ASSY)】
C1~C5  11008-1546 
D1~D4  11008-1377

C6~C9  11008-1376
裏まで貫通していないバージョン?

C10以降  11008-0028
ブラック塗装されたシリンダートップ

真偽の程は分かりませんが、カワサキの試行錯誤が伺えて面白いですね。

以上「ゼファー750 オイル滲み対策」のお話でした。