今日は生憎の雨模様…マフラー話を完結します。
KERKERスリップオンが爆音だった話を職場のゼファー1100乗りの先輩に話したところ…
「KERKERメガホンは結構音デカくて有名だよ~」
「やっぱそうなんですか…動画じゃ分からんもんですねぇ」
「でもバッフル入ってんだよね?」
「ちゃんと入ってますよ~」
「中のウール抜けちゃってるんじゃない?」
「ウール??」
通常バッフルにはこんな感じでグラスウールが巻かれています。
グラスウールが無いと、サイレンサー内で吸音されないので直管みたいな爆音になると。なるほどね~。
4輪のマフラーのバッフルは出口の径を小さくするだけだったので、こういう構造になってるのは知らなかったです。
ビス1本で止まってるだけみたいなので、とりあえず分解してみる事に。
これが…そう簡単にはいかず…抜けなかったんですよバッフルが(苦笑)
ビスを外したらスポッと抜けるのかと思ってましたが、固着してるらしく全く抜ける気配がありません。
半日以上格闘した挙句ようやく抜けたんですが、スリップオンなので2本あるんですよね…心が折れそうでした。
写真を撮ってなかったのが残念ですが、抜いたバッフルを確認すると…ウール?どこ??みたいな感じでした(笑)
焦げた布切れのような残骸が末端に少し残ってるだけで、両方ともほぼウールが付いてなくて筒だけの状態でした。
グラスウールを巻き直せば適度な音量になりそうです。結構ポピュラーな作業のようで、ネット上でも情報がたくさん出ています。
巻き方や材料を調べて、グラスウール・ステンレスウール・ステンレスワイヤーを購入。
グラスウールはデイトナのLサイズ・ステンレスウールはオークションに出品されている粗めのタイプ、ステンレスワイヤーはホームセンターで購入しました。
ステンレスワイヤーなんてカッコ付けて書いてますが、要はステンレス製の針金です(笑)径は忘れましたが細めの方が巻きやすいです。
ちなみにデイトナのグラスウールにはワイヤーが付属していますが、オマケ程度の量なので全然足りません…。
手順としては、まずバッフルの芯にステンレスウールを巻きます。これを巻いておくとグラスウールが焼けにくくなるそうです。
ステンレスウールの上からグラスウールを巻いてワイヤーで縛ります。この締め具合で音量が変わるそうですが、よく分からないので適当にやりました(笑)
ステンレスウールで手を切って流血したり、グラスウールを巻きすぎてサイレンサーに入らなかったり…紆余曲折ありましたが、どうにかこうにか完成。
グラスウールは2本巻いても半分位余っちゃいました。次回用に保管中…大変なのであんまりやりたくないけど(笑)
エンジンをかけてみます。
「グオ~ン!」
おぉっ!良い音!音量もかなり小さくなりました。早朝の暖気等は気を使いますが、そんなに爆音ではないので常識の範囲内だと思います。
エキパイ自体はノーマルでサイレンサーが両出しなので、パッと見た感じは純正っぽいですね。KERKERのロゴがさりげなくカスタム感を出していてお気に入りです。
ちなみにキャブのセッティングは全く弄ってません。しばらく乗ってプラグを確認しましたが焼け具合はOK。バックファイヤーも無いし、とりあえずこのままで様子見です。
思ったより苦労しましたが、マフラーの構造も分かったし勉強になりました。
蛇足ながら…ゼファー750用のKERKERスリップオンマフラーをお探しの方がこの記事を見て下さった時のために少し。
ゼファー750用のKERKERスリップオンは確かに存在します。取説にもきちんと「ゼファー750用」と記されています。
取説は日本語表記なので、過去に日本向けに販売されていた実績があるものと推測します。ですので、アメリカでしか入手出来ないという情報も間違いです。
しかし販売された当時は全く人気が無かったのでしょう…すぐに販売終了したのか流通量が極端に少ないようです。
ただ、確かに存在はしますので諦めずに長い目でオークション等を探してみて下さい。
以上、KERKERスリップオンマフラーのお話でした。







