羽生結弦選手が、プロへ転向。
19日の決意表明というのは、もしかしたら……と予感された方も多かったのではないでしょうか。
もう今まで、十分に
十分すぎるほど、
私たちに勇気を与えてきてくれた羽生さん。
言葉にすると、まことに軽いのですが、
努力し、磨き上げれば、ここまでの世界が創造される……
というような希望を、私も彼の演技を感じさせてもらっていました。
画像はアマテルで作成→高機能 占星術ソフト・アマテル
羽生さんは、今年、そこそこ重要な「節目」の年です。
おそらく今年の5月前後の期間(4月~6月)がそれに該当するはずで、その節目を迎えられての心境の中で、今回の決意表明だったかと思われます。
彼には、尊敬の念しかございません。
だからこそ、彼のチャートを通じて、皆さんに希望となる解説を、少しだけメッセージとして送らせていただきます。
◆ 希望1
ご覧のように、羽生さんの火星は非常に明確な冥王星と木星とのスクエアがあり、ソフトアスペクトは存在しない(赤がソフトね)。
このチャートは出生時間が不明なので、火星はMCとトラインになっていますが、この赤いラインは存在しているかどうか分かりません。
つまり皆さんの中にも、ご自身や、あるいはお子さんがスポーツ(火星)のジャンルで花開くことを期待しているかたもいらっしゃるかも知れないのですが、チャートを見たときに火星がハードアスペクトだけだと、
「あ~、こりゃダメだわ~」
みたいに思ってしまう可能性があります。
世間的な認識では、
ハードアスペクト(ディフィカルトアスペクト)=凶
ソフトアスペクト(イージーアスペクト)=吉
みたいに思っている方が多いわけですが、
これは半分正解で、半分不正解です。
ハードとソフトの境界線は、実は曖昧です。
ハードアスペクトはエネルギーが高く、実際には強い創造性を持ちます。が、エネルギーが高い分、扱いにくい。
ソフトアスペクトはエネルギーが安定的で、使いやすい。逆に言えば、エネルギーは低め。
ソフトアスペクトが吉的に働きやすいのは、放っておいても機能するからです(セクスタイルは努力があったほうが良い)。
しかし、ハードアスペクトは放置では、高いエネルギーが余剰にあふれ出てしまうため、コントロール外のところで出来事や問題を発生させます。
このため、〝使いこなす努力なしの状態〟だと、ハードアスペクトは凶的な出方をしやすいわけです。
わかりやすくいうと、ハードアスペクトはF1マシンで、ソフトアスペクトは各種安全装備が行き届いた乗用車です。
F1マシンを乗りこなすのは、大変な努力やセンスが必要ですし、肉体的にも強靱で体力も必要です。
でも、一般人にとっては、F1マシンなど、とても扱えたものではないですよね? エンストさせてそもそも走れないか、走らせてもどこかでクラッシュさせるのがオチ。これが凶です。
羽生さんの火星と冥王星のスクエアは、火星のジャンルでの極限的な努力に繋がりますが、生半可なものではありません。
これを使いこなすためには、羽生さんほどの努力と磨きが必要なのです。
それは無理~~と思うかも知れません。
私たちは彼の実績を知っているし、そのために行った努力についても、うっすら想像はできますから。
実際、羽生さんと同等にやることは難しいかも知れませんが、火星とのハードアスペクトの星の内容によっては、そこまで極限的なものではないかも知れないし、たとえばそこそこの努力でも、ある程度の成果は残せる可能性はあるわけです。
もちろん、すっごい努力を行えば、人がびっくりするような成果を出すことも可能性かも知れません。
なので、火星のハードアスペクトばかりだからといって、スポーツをあきらめる必要はないわけです。
大雑把に言ってしまえば、誰でも〝相応の努力を傾注すれば〟火星のハードアスペクトを生かすことができます。
※ 火星をスポーツと限定する必要もないし、火星以外の星でも同様に考えることができます。
◆ 希望2
土星と海王星がミューチャル・レセプション(交換配置)。
これは世代的なものです。海王星が山羊座にある期間に、土星が魚座に滞在する構造でないといけないわけですが、これは1994年~96年あたりのものです。
この交換配置の効果は、人によって様々です。
夢と実現させる、という表現になる人もいますし、
夢(妄想)と現実を混同させる、人もいますし。
現実が大きな波によって瓦解する体験になる、人もいます。
この交換配置も、使いようということです。
この世代の人は、一度、ぐしゃっと潰れるような体験もあるかもしれませんが、自分の未来に新しく再構築させることはできます。
(この体験は、東日本大震災であるケースも多い)
◆ 希望3
射手座で水星が減衰。
水星は射手座と魚座で力を弱めます。
水星は学習や知性、コミュニケーションの星なので、これらの問題になることがあります。
が、減衰だけでは、そう大きな問題を発生させるわけではありません。
羽生さんのこれまでのインタビューの受け答えなどを見ていても分かると思いますが、彼は十分すぎるほど知性的で、言葉選びやその判断力も優れています。
減衰水星も使いよう、ということです。
鍛えよう、とも言えるか。
◆ 希望4
これは、彼のホロスコープに限定されない解説です。
羽生結弦さんはすごい輝きをアスリートとして放ったわけですし、これからもそうだと思います。
私たちが彼と同じような輝きを放つことはないかもしれない。
それは太陽の輝きを前に、他の恒星の輝きと「見た目」で比べるようなものです。
太陽は圧倒的です。
が。
そうでしょうか?
アスリートのピークの期間というのは、どうしても肉体的なものをベースにしますから、短いものです。
頂点を目指すほどに、その期間は先鋭的で、密度の高いものとなります。
密度が高い努力を一時期に集中して発揮する。
ところが、その〝総量〟は私たちの人生とそう違わないかも知れません。
普通の人間が、一番仕事を充実させる期間というのは、だいたい20代~60代くらいの50年間くらいかと思います。
多くの人が、ここで自分なりの努力と集中を行いますが、それは〝短期的〟なものではありません。
すごく長期にわたった努力で、アスリートに比べると、時間的には〝広く浅く〟エネルギーを傾注させます。
極限的な努力と集中を、50年間もストイックに続けていくことは、普通できません。まあ、仕事の内容や性質、その人の持つエネルギーによっては、可能な人もいるはずですが、ごく少数のはずです。
一流のアスリートも、肉体的なピークを越えて、なお、何十年もその努力と結果を全盛期と同レベルで維持していくことは、できません。
しかし、それを生かした人生を、その後、生きる。
それまでを何らかの土台とした人生を生きる。
ただまあ、〝総量〟はそう違わないかも、という話ですが。
自分を生かさない選択も人にはできます。
その場合、〝総量〟は決定的に異なります。
それは、その人次第です。
ですが、羽生さんのようなまばゆい輝きを前にして、
「自分なんか」
と思う必要はまったくない。
私たちも、同じように輝ける。
輝いている。
思い出して下さい。
何億光年離れた星も、太陽と同じ恒星なのです。
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