地上での最大の縛り=時 |  ZEPHYR

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ネイタルは魂が地上に押し込められたものをご一読の上で、お読みください。

関連記事に

未来を創造するのは意志と選択

幸せになるために「意志と選択」以上に重要なもの

などがあります。

 

「ネイタル・チャートは魂がこの地上に押し込められたもの」と申し上げました。

もちろん「ネイタルは魂のこの世での計画を表現している」のですが、それはこの世的な捉え方なのです。

でも、もともと自由な魂視点に立てば、この地上に生まれるというのは、肉体、DNA、性格、家庭を原点とするあらゆる環境や人間関係に縛られるということでもあります。

 

その中でも、地上に生まれることでもっとも強い縛りとなるのは何なのか?

 

地上に生まれ落ちた瞬間から、魂は「時」に縛られるのです。

この地球上での物質的な時間です。

 

私たちは生きてこの地上にある以上、この「時間」の中でしか生きられません。

それを巻き戻すことも早送りすることもできません。

 

一方、ホロスコープはこの「時」については、如実に語ります。

知れば知れほど、いかにホロスコープが「その人の時」を内蔵しているか、理解できます。

さまざまなものが良き導きを受ける数ヶ月。

婚期となり得る数年。

仕事運が強まっていくサイクル。

重大な転機。

カルマの解消の時。

27年の周期。

30年の周期。

 

これらは、綿密に組み上げられた計画のようにびっしりと情報となってチャートにあります。

 

私はよく「星を使う」という表現をします。

星座や天体の特質を人は生かすことができます。

 

たとえば火星ならスポーツをするのも良いし、何かの技術を磨くのでも良い。

しかし、うまく使いこなせないのでれば怪我や事故、暴力などの表現をとるかも知れません。

海王星が訪れたとき、多く見られるのは「仕事を辞める」「辞めたくなる」というような出来事や衝動だったりしますが、私のように「プロの占星術研究家」になるという選択もできれば、医療関係に進むという選択もできます。

 

つまり星は本人がどうそれを意識して扱うかによって、かなりコントロールできるのです。

これらがつまり、「意志と選択」が通用する領域なのです。

 

けれど、意志と選択が通用しないのが「時」です。

 

今すぐ幸せになりたい!

この経済的な窮乏をせめて今年中になんとかしたい!

○才までには絶対結婚したい!

30代のうちに独立開業したい!

 

こういう個人的な願望が、たまたま合致する事例もあるのですが、どうやっても合致しないケースも非常に多い。

わかりやすいので結婚の事例で説明しますね。

 

30才までに結婚したいと思っていても、その人の最良の婚期は35才くらいにあるかもしれない。

最良の婚期にずれ込むのであれば、それはそれで良いのですが、30才という自分の思い込みで決めているリミットが近づいてきたら、当たり前に焦ったりもするものです。

その20代の終わり頃が、結婚に関してハードアスペクトが非常に強かったら?

 

結婚は実現しないか、結婚できたとしても良縁ではないかも知れないのです(このようなケースでは、結婚しても後にうまく行かなくなることが多い)。

 

こういった「時間の縛り」を断固として押し返した事例(非常に危険な時期に意志の力で結婚を実現させた)を、私は知っていますが、それはこの先がどうなるかというのを見届けないと、正確な結論は出せません。

 

つまり私が申し上げたいのは

 

すべての人に定められた時があり、その「時」は動かしがたい

 

ということなのです。

 

幸せになるために「意志と選択」以上に重要なもので、私の成就しなかった作家としての復活について書きましたが、その時期、私はすごく土星との接点が強い時期でした。

苦労と忍耐に強い関係を持つ星で、あの時期の極限的な生活と労働は、土星あればこそだったと思います。

 

しかし、普通の占星術の解読では、あの時期には障害の方がはるかに多く、なかなか実現は難しい時期だったというのは、客観的には明らかでした。

後から考えれば。(笑)

 ↑

※ お前は占星術師なのに、なんでそんな時期に極限的なチャレンジをしたのだ、というご指摘がありそうなのですが、私は自分の人生の重要な選択は、ホロスコープをあまり参考にしていないのです。たとえば妻を選んだことや仕事上の重大な決定なども、ホロスコープを見て決めていません。これについて説明すると、また長くなるのでここではしません。

 

 

この地上に肉体を持って生まれた魂たちにとっては、もっとも強い制約、根深い縛り、それが「定められた時」なのです。

 

ところが。

重大な問題なのですが。

 

私たちは普通、これを認識できません。

いつどんな体験をしなければならないのか。

あのときのその出来事はどんな意味を持っていたのか。

今幸せになりたいのに、なぜそれは今叶わないのか。

 

やはり、婚期のことで説明させていただきますが。

たとえば周囲の友達とかの環境の中で、多くは結婚を実現させていき、自分が望んでいるのに取り残されたような感覚に陥っているとしましょうか。

 

これもまた多くは、適切な時期ではないからであることが多いのですが。

ただ、ご本人の考え・望みとは、時期が食い違っているのです。

 

そのために、前回の記事の私のように、成就しにくいときに限界まで努力し、その期間にもう全精力を使い果たしてしまって、あきらめてしまう人もいます。

実際には「良い時」はその後に用意されているのですが、そこに至るまでの間に「これ以上努力できない」「これ以上傷つきたくない」といった状態になってしまうこともあるわけです。

これは、非常にわかります。

 

まさに私が体験したことだからです。

 

しかし、これが結婚という問題であれば、そのような状態になってしまうと、本当に良い時に気力も体力もない、という状態になってしまうこともあります。

 

ホロスコープは、そういう成り行きをスケジュールのように見通せるので、そこをふまえてアドバイスすることはできます。

 

そこへ至るまでの厳しいときに、あまりにも消耗してしまうのは良くない。

たとえば結婚に至らない恋愛などを楽しむのは良いが、そこで幸福な結婚自体を成就させようとしないほうが良く、真の婚期(良い意味での)はやがて訪れるので、そこまで気力体力を温存させ、自分の魅力を磨くようにしたら良い……

 

というようなアドバイスは、私もしばしば行うものです。

 

これが「定められた時」に関して、一つできる有効な対処ではあります。

 

幸せになるためには、この地上では「時」が重要。

それを待つこと、忍耐すること、そのときに備えること。

 

これはホロスコープ解読者としては、最も有効で、実用的なアドバイスといえます。

 

 

しかし、それだけなのでしょうか?

 

 

 

たぶん、次回、最終稿となります。

 

 

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