人と環境によって異なる運命の自由 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

人の運命を決めていくのは、
① 生まれる前に自分が作成した魂の計画(ホロスコープに示されているもの)。
② カルマの法則

この二つだということをお伝えしました。

ところが、じつは個人の運勢の上位に、決定的にのしかかって来るものはあります。
過去の記事の中にも、これと同様な内容は書いたことがあります。

それは国の運命なのです。
たとえば今、ウクライナは国が分裂した状態になってしまっています。このウクライナに住む人たちと、ほとんど同じホロスコープを持つ人というのは、近隣の国の中にはかならずいます。
またヨーロッパとアフリカでは、経度を同じくする地域も多いです。
緯度の違いこそありますが、場合によっては同じ生年月日、出生時間によって、非常に類似したホロスコープになる人が、じつはものすごくたくさんいます。

この部分は、一昨日の「巡る時とゆだねる心 3」の中で、ちらっとかすめています。
その時にここまで触れてしまうと、言いたいことの焦点がぼやけてしまうので、別な機会にということにしたのですが……。

誕生する場所、生活する地域で、同じホロスコープを持っていても、運命はまったく違う。
これは個人のホロスコープの上位に存在する命運というのがあることを教えてくれます。
実際、国のホロスコープを作成するマンディーンというものがあります。

カバラなどでも、国の運命を個人の上位に置いて考えるようです。

日本がたとえば戦争に巻き込まれてしまったら、そのことと無関係でいられる人間のほうが少なくなります。
仕事も個人の生活、経済も、すべてが影響を受けます。
軍需産業が急成長する一方で、娯楽や観光産業などは急落するでしょう。
もちろん影響の大小は個人によってありますが、事態が大きくなればなるほど、影響は隅々に行き渡ります。

この国と個人の運勢に関することは非常にわかりやすいのですが、じつは地域、たとえば県や市などに関するものも、国ほどではないにせよ、若干の関係があります(日本の話です。地域間で紛争を起こしているような場所の話ではありません)。

「えー? そんなのに影響受けたくなーいビックリマーク
と思われるかもしれませんし、
「ふざけんなー、俺の運勢は日本の運勢よりも大きいぜー」
と感じる人もいるかも。

でも、ちょっと考えてみてくださいね。

国のさらに上位に、「地球の命運」があります。
もし小惑星が地球を直撃するような事態が発生したら、恐竜絶滅時に起きたと思われるような、地球規模の大カタストロフになります。

人類は絶滅するかもしれません。

このような巨大な運命の前には、アメリカも日本もありません。

そのことを想定したら、私たちは皆、地球というものから運をもらって、さらにその中の日本という国から運をもらって、まあ、制限も受けていることになります。

個人の運勢に最も密接に関係しているのは、国と、もう一つ家系に関するものがあります。

人の運命を左右するものは、国や家系などが有する運勢やカルマもあるということなのです。
じつはホロスコープにも家系的なカルマが表現され、それが強く関わっている人がいることは確認できます。
※ 私の個人的な研究成果として、前世がどのような影響を持っているかということも、ホロスコープには表現されているということも報告できます。もちろん霊能力者が透視するような具体的なものではありませんが、ざっくりとした傾向は読み取れます。もちろん、これは前世の影響が強い人の場合。前世とはあまりかかわりのない、「新しいことにチャレンジ」しようとしている魂もいるはずなので、この濃度の差は当然あります。

私自身、家系とのかかわりは相当に深いことが確認されます。
正の部分のバックアップも非常にありますし、負の部分の清算ということにもかかわっています。

とくに冥王星は個人の人生だけではなく、家系的なものも意味合いとして含んでいます。
ほかにも、ホロスコープ上には家系とか遺伝とか、あるいは霊的なつながりを示すポイントがあり、それが本人にどう働きかけるか、縁が強いか薄いかということも解読できたりします。
事態が非常に深刻で、この根源には家系的なカルマがあると推定できるような場合は、この問題に関する改善をお勧めする場合もあります。


魂の計画は自分が作成し、生まれる家も自分で選択します。
これは生まれ変わりの研究報告から明らかです。
つまり国も家も選んでいる。

これは魂が生きる環境・条件を選んでいることを教えてくれます。
昨日の記事で、魂の成長度合いで、運命の自由度も違うという報告があるということをお伝えしましたが、それ以外にも個人の運勢に制約をかけてくるものがあるということです。
(制約ばかりではなく、プラスもありますが、自由かどうかという観点では、プラスもマイナスもある種の制限とは言えます)

その選択された環境や条件は、多くの場合、変わらない。
(アストロ・カートグラフィやリロケーション・チャートを使用して、それにある程度の変更を加えることはできますが)

すごくわかりやすいたとえ話をしようと思います。
これも過去、記事にしたことがある実話なのですが。

私の友人がある時バイクの免許を取り、バイクに乗り始めました。
その時、私は胸騒ぎがして、彼のホロスコープを見て、まさにその時期、明瞭な事故の運勢があることを確認しました。
そこで、「この数カ月は乗るな」とアドバイスしたのです。

彼は「わかった」と言ってくれたのですが、ある日、すごく天気が良くて、つい通勤にバイクを使ってしまった。
そのたったの一日で、彼は事故を起こし、脚を複雑骨折しました。

これは、彼が「条件」を選んだのです。
事故そのものの運勢はあったので、どこかで起きた可能性はあるのですが、もしいつものように乗用車を使っていれば、せいぜいがむち打ちくらいで済んだか、あるいは無傷で終わったかもしれない。
しかし、バイクという条件を選択したために、大怪我になってしまった。

「てめー、俺がなんて言うか、わかっとるだろうな」
「お、おお、わかっとるあせる
「あほ、ぼけ、かすじゃあ~~ビックリマークむかっ

駆け付けた私と彼の会話です。ひどいことを言っているようですが、すごく気心の知れた者同士の会話ですので、誤解なきよう。
実際、ぼろぼろへろへろになっている彼の姿を見ては、あまりきついことは言えませんでした。

この話には後日談があり。
彼はその病院で後の奥さんになる女性と出会いましたとさニコニコ

まあ、何事も無意味に起きるわけではないということですね。

話がそれました。


生まれ変わりの研究報告から間違いない事実だと、私は確信していますが、人は条件や環境を選択する。

バイクや自動車は乗り物です。
これを前述の国や家系に置き換えてみてください。

そこに生まれることで、同じホロスコープだけれど、変わることがある。
同じ火星のスクエアで、人間関係の争い事で済むか、ミサイルや銃弾の被害を受けてしまうかの違いにさえなるのです。

おそらく今現在、日本に生まれている私たちに関する限り、おそらく地球上でも相当に「自由度」は大きいはずです。
個人の権利は保証され、職も自由に選べますし、やろうと思うのなら、なんだってチャレンジできます。旅行だってできますし、伴侶となる人間も自由恋愛で選べます(選べる人が圧倒的に多い)。

ですから、この国の運勢に関する問題は、とりあえずここまでの記事では脇に置いてきました。
日本で問題になるのは、むしろ家系のほうが多いかな、と思います。
家系的に積み重ねたカルマがあれば、それが個人にプラス・マイナスで働くことはある。
しかし、実際にはどこかの家に生まれることを選択した段階で、それは「魂にはわかっていたこと」であり、ことさら深刻になる必要はありません。

ちゃんとなすべきことをなせばよい。
私は開運のために先祖供養先祖供養と連呼するようなことは絶対にしませんが、場合によっては必要なケースもあるでしょう。
そのような必要がある場合は、良心的な業者や人物にお願いすれば良いわけで。
ただ、これまでにも脅してくるような業者にお金を巻き上げられ、とんでもない目に遭ったという方の話もよく聞きますので、くれぐれも常識的な用心をなさってください。

供養は当たり前にあって良いですが、ちゃんと生きて、自分の責任を果たすということが、この問題には重要かなと思います。
特別なことを求められるというより、先祖からつながる家の中で、自分の果たすべきことを自覚して、そのための行動をするということが、結局、マイナスのカルマがあってもそれを解消していくということにつながると。

このように本日の記事で申し上げたいのは、
運命の自由度というのは、まず国の命運によって制限を受けているということ、また家系的な制限を受けることもある。
逆に国や家系によって助けられることもある。
と分かったうえで……

私たちは今のこの日本に生きているというだけで、じつはものすごく助けられています。
個人個人、それぞれに不満に思われることもあると思いますし、悲しみに暮れることもあると思います。

それでも、ソマリアの難民の中に生まれ、食べ物も医薬品もろくにない中で、飢えや病気で亡くなるという、そんな現実もあるわけです。

あれこれ、これ以上は具体的なことは書きません。
今ひどいことは世界の各地で起き続けています。

明石やさんまさんの座右の銘は、私も好きな言葉です。

「生きてるだけで、丸儲け」



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