占星術を知ろうとする方へ |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

最近は生年月日、出生時間などを入力すれば、自分のホロスコープを簡単に作成できたりします。

良い時代になったものです。

私が本格的に占星術を学び始めたのは高校時代で、天文暦をわざわざ海外から取り寄せ、その星の星座度数が記されたデータを見て、手書きのホロスコープ用紙に、電卓で計算しながら書き込んで行ったものです。
ホロスコープ一枚作成するのに、30分とかかかっていました。

ところが今は、コンピュータとソフトがそれを一瞬でやってくれます。

この初期の計算作業だけでも、普通の人間なら、
「面倒くさい」
「まどろっこしい」
「計算苦手ビックリマーク
と思って、興味はあっても、ものすごく高いハードルになっていたことは間違いありません。

日本で西洋占星術がなかなか普及しなかったのは、この作業の煩雑さが大きかったと思います。

これに比べると、四柱推命表などのほうが、まだ早く作成ができます(同じ手書きでも)。

やがて占星術ソフトが開発されるようになり、この便利さには私も衝撃を受けました。

機械が一瞬にしてそれをやってくれる。
しかも計算ミスもなく(・∀・)

占星術ソフトを開発してくださった方は大勢いらっしゃいますが、本当に心から感謝を捧げたいビックリマーク

どれほど助かったか。


そしてネット上にも、占星術に関する情報は今やあふれています。

私が若かったころに比べると、世界はものすごく変容しています。

言うまでもなくPCの普及とインターネットですね。

今や当たり前のように居誦しているこの世界が、占星術を取り巻く環境も大きく変えてしまった。


こんな時代ですから、皆さん、気軽にご自分のホロスコープを見て、いろんなところから情報を引っ張ってきて、自分で判断するということもできるようになってきました……

かに見えます。

が、ホロスコープは寄せ集めの情報だけで、判断しようとすると、ちょっと危険な側面、注意しなければならない面もあります。

ハードアスペクト(ディフィカルトアスペクト)一つとっても、その意味を単独で知ると、時に人はくら~い気分になってしまうこともあります。

「金星と土星がハードアスペクトだから、恋愛がうまく行かないんだ!」とか。

失恋したばかりにそんなことを知ったら、それこそこれからの人生にも希望を抱きにくくなったりします。

でも。
根本的に理解しておいてほしいことがあります。

ホロスコープというのは、出生時に確定します。
生まれた瞬間には、まだそのホロスコープに表示されている内容は、まだ何も起きていません。

生後、年を経るにつれて、やがてそこに表示されるものが形となって現れてくる。

それがホロスコープなのであり、そこで体験したことから学んでいれば、同じような過ちを幾度も繰り返す必要はなくなりますし、うまく行かないことがあったのなら、それはその時の運勢というものも関連して起きているのが普通です。

いつも同じではないし、表示されていたことが起きたのなら、それはOK。

次も同じだとは限らないのです。

恋愛運があまり良くないからといって、いつもいつも恋愛が失敗しますよ、というような「結論」とホロスコープは示すわけではないのです。

どうかうまく行かない理由をホロスコープに探し求めないでください。

そのような姿勢でホロスコープに向き合うと、見方はとても悲観的なものへ傾きます。


ホロスコープは運命を強要してくるものではありません。
結論でもありません。

あなたの命の色や傾向を示すものであり、ハードであろうがなんであろうが、それを輝かすことはできる。
その可能性を見つけ出すこともできるものです。

しかし、やはり付け焼刃の知識や判断では、正確なことはわかりません。

非常に高度な占術であるだけに、自分であれこれ悩むくらいでしたら、専門家にご相談なさるのが一番だと思います。



このところ、そのような感じでホロスコープのことを知り、悪いほうへ考えがちな方と遭遇することが幾度かありましたので、書かせていただきました。






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