ミュージカル、チケット発売開始 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

このところ、ずっとプレゼント鑑定の記事が続いていて、一般向けの記事が少なかったのですが。

もっとも最近の出来事で、非常に重大なことを、今日は……


私が台本を書いて制作に参画しております、市民創作ミュージカル「ヤオヨロズ」ですが、いよいよチケットが一般向けに販売になりました。

チケット
  ↓



二種類ありますが、右の赤っぽいチケットが3月22日土曜日の。
左の青いのが、3月23日の日曜日のです。

なんと二回公演を行います。

これは二年前の「最後の五匹」(やはり私が台本を書いた、児島でも第一回目の市民創作ミュージカル)が、当日、入場できなかった人もいたということと、「最後の五匹」の出来があまりにもよかったため、
「一回では惜しい」
という声も強かったためです。

ヤオヨロズの公式HPもありますし、遠隔地の方はこちらからもチケットの購入が可能ですので、ご覧ください。
こちらです。
  ↓
ヤオヨロズ制作委員会


ミュージカルの制作はどんどん進んでおり、練習も場ごとの稽古が煮詰められてきております。

なのに。

先日、演出のM先生からミーティング中に爆弾発言が。

「主人公のスサノオを……ダブル・キャストにしたいんですが。いかが?」

みたいな感じで。

すでに振付のTさんは、M先生からこのことは打診されていたようで、要するにこれは私や衣装担当のK先生に向けられたご意見だったわけです。

しかも、M先生が二人目に抜擢しようとしているのが、なんと女子高生!
これを、仮にA子さんとします。

もともと主人公のスサノオは、男子高生B夫君がやっていました。

なので、若いことが問題ではなく、この場合、男役をA子さんがやるということが問題なわけです。

この二人はもともとM先生(中学校教諭)の教え子で、先生のプロフェッショナルな演劇教育を受けてきた人。

そして、それぞれに持ち味がまったく違う。
(ちなみにA子さんのほうが荒々しい演技がうまく、B夫君のほうが優しい性格の演技をするという面白さ)

衣装のK先生は、主役にしても二人分の衣装が必要になる。

そして私は……

台本の書き直しが必要になるのです。

なぜなら、M先生の案では

スサノオ(男) モルデ(女)

という役を、それぞれB夫君、A子さんが演じていたのですが、これをそのままチェンジする。

すると、スサノオをやっていたB夫君は、A子さんがスサノオを演じる時には、モルデという女役を演じるのか……
というと、さすがにこれはできない。
限りなく、ニューハーフ的になってしまう(爆)。

とすると、台本としてはモルデ男バージョンが必要になるわけです。

M先生としては、それが引っかかるんで、どうですかと。

「まあ、M先生がいいのでしたら、いいんじゃないですか」

私はすぐに承諾。

というのは、なにせ、大所帯の舞台です。

練習もいつもみんなが揃うわけではない。

欠けている役を、それぞれ代役で練習したりしているのですが、とにかくこのA子さん、うまい。

踊りもそうですが、雰囲気が男っぽいので、男役をやらせてもカッコいいのです


モルデはわりと出番を制限されている役なので、「もったいない」と思っていました。

それにA子さんはいつも練習場に、みんなが来るまでに必ず来ています。

自分がやるわけでもなかった踊りの練習もし、それをその日には来られなかった人に教えたり。

熱心なのです。

もし彼女がそんなに頑張っている姿を見せてくれていなかったら、私も賛成しなかったかもしれないのですが、これだけやっている人は、応援したくなるのが人情です。



それに、私はもともと主人公のスサノオは、女性が演じてもよいという考えでした。

前回の「最後の五匹」のときもそうでしたが、女性ばかり集まって、男優が少なすぎるという問題が、今回も絶対について回ると読んでいました。

だから、登場人物も重要なものは女性を増やした台本にしていたのです。

それでも足りないようなら、スサノオを演じられる女性がやればいいと思っていました。

この案は最初からお伝えしていたのですが、キャスト決めの時点では、M先生のほうが難色を示していました。

「やっぱ、性差はなあ~~~」

という感じで(ちなみにM先生は女性です)。


そのM先生がOKなら、台本の書き直しなんて、そんな大変な作業じゃないし。

書き直しというよりも、書き増しですね。違ったバージョンを作るので。



これはモルデ登場シーンをピックアップして、すべての場面で変えましたし、単に言葉を変えるだけでは済まない、モルデが女性ならではの重要シーンがあったのですが、これも納得できるものに変更しました。

むしろ、これはこれで後につながりやすいかな、みたいな展開に。


二人の若者が、互いに刺激しあいながら、さらにミュージカルの完成度を高めてくれることに期待しています。