幸せの前兆 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

「いや、そんなことありえません」

「自分はそれは嫌いです。やりたくありません」

「この人とは絶対に分かり合えません。気持ちが通じません」

というような反応を示されることも、時にはあります。


ホロスコープに表示されているその人の人生、性格、仕事、あるいは人とのかかわり、相性。

ホロスコープは非常に正直なので、だいたいこれらのことを真面目に提示してくれています。

鑑定士、解読者によっては、これを読み間違えることもありますし、正直に告白すると、私も間違えたことが幾度もあります。

間違えたときでも、時間の経過とともにそのことが明らかになり、「ああ、この星の意味はこういうことだったんだ」と納得させられるものです。

こういった鑑定側の問題は別にして、ホロスコープは非常に正直です。
やはり、ちゃんと示してくれている。

ところが。

場合によっては、鑑定側の問題ではないこともあります。

ホロスコープの解読は、ちゃんと行えばご本人も納得されることが多いのですが、中にはどうしてもその結果が受け入れられない場合があります。

そのときのその人には、納得しがたい内容のとき。


以前、ある女性の鑑定をしたときに、彼女のなすべき仕事とについて解読できることを述べさせていただいたことがあります。

その時の彼女には、まったくぴんと来なかったようです。
首をかしげていました。

ところが、二年ほどたって、その人から再鑑定の申し込みがあった時、

「今やっていることが、あの時言われたこと、そのままだったんです。ノートに取ったメモをこの間見て、はっとなったんです」

というようなことがありました。


また、ある男性と絶対に結婚したいと思い込んでいた女性の鑑定を行ったとき、非常に否定的な結果が出ました。
このときはホロスコープだけでなく、タロットも確定的な否定を示していました。

このご結婚が進む前に、様々な問題が発覚して、実らなかったということもあります。



たとえば金星という星が、非常に重要な女性だとします。

ところが、この女性が何らかの理由で、この金星を全く無視して生きているということが起きたら?

金星はファッションやお化粧や、宝石とかアクセサリーとか、香水とか、世の多くの女性が愛好するものが含まれているのですが、こういったものにまったく無頓着に生きているとしたら。

この金星を使って生きていくのがよいですよ、仕事になさったらどうですか、というようなアドバイスをしても、まったく心に響かないことになります。


月が非常に重要な人なのに、たとえば自分の母親(月)を心情的に完全否定していると、自分の中のインナーチャイルドが損なわれてしまいます。

結果、幸せにもなりにくい。

月の示す子供も好きになれない。

というようなことが起きてきます。

このようなコンディションにあるときに、月を使ったらどうですかというアドバイスをしても、いくらそれがホロスコープに明瞭に出ていても、その本質が癒されないうちは、本当の自分自身に気づくこともなかなかないし、やはり幸せにもなりにくい。

ただの勘違いなら修正も早いですが、生まれ育った家庭環境や、あるいは多感な時期に受けた異性関係が原因で、非常に大きなダメージを受けている場合、そこを自分自身で癒すか乗り越えるかしないうちは、ホロスコープにいかに示されていても、そこへスムースに至ることができません。


しかし。

それだけ重要な星であるのなら、やはりどこかでそれが解消されるような仕組みになっているようです。

そのときは時が必要な場合もあります。

その時が至るまでに、絶対にわからないように蓋をしているもの、閉ざしているもの。

でも、いつかはそれも開かれ、解放される。

その時になれば、それは少しずつ、あるいは突然に変容し、見えるもの、感じるものが変わってきます。

自分が否定していたり、許せなかったもの。

受け入れられなかったもの。

それが変化を示し、受け入れられるようになってきたのなら、それはきっと幸せになる前兆です。


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