先の見えない人生を生きる人に |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

世の中には、「先の見えない人生」を生き抜かねばならない人がいます。

かくいう私もそうです。

あの、これは一般論ではありません。
一般論的には、どんな人も「一寸先は闇」で、明日には亡くなってしまうということだってあり得るのが人生です。

そうではなく、もっと現実的な問題です。

私は大学を卒業してこのかた、「正業」についたことがありません。

決して自慢にならない話で、ある意味ではやくざな人生です。


どの会社に就職するわけでもなく、物書きアルバイト、やがて配ぜんスタッフとして働きながら生きてきました。

これは普通の会社に勤めて、定年後のことを考えられる人生とは、まったく異なる不安があります。

私の場合、まともな社員になろうとしたこともあったのですが、そんな時に限って断られました(長く勤めていて、信用もされ、キャリア的には十分だったにもかかわらず)。

普通の人生を歩むことは、人生全体からとことん拒否されてきた感があります。

「こんなんで生きていけるのか」
「子供たち養っていけるのか」

そう思いながらも、しかし、直面する事態に、やはりその時々で対応していくしかなかった。

そうしているうちに、普通の求人の年齢域をとっく過ぎてしまうということも。


こんな人生を余儀なくされてしまうことも、魂の計画の中ではあり得ます。

ただ。

それが計画であるなら、最低、やはり生きては行けるようになっているのが人生であろうと思います。

自分で絶望感や不安を、あまりにも大きく育て上げてしまったら、それが本当に破滅につながることもあるでしょう。

しかし、私の場合は、どこかで自分の人生を信じているというのか、なんとかなっていくものだと感じていました。

生きるのが人間の第一の目的です。

そのうえでこの世に生まれてきて、正業につけないとか、先のことが見えないとか、そんな事態が続いたとしても、生きるのが第一の計画なのですから、言ってしまえば「なんとかならないはずはない」ということも、逆説的に言えます。

そして現実には、やはり何とかなっていくものだなということは、自分では感じます。

もちろん、その「なんとか」を実現するための努力というのがあっての話なのですが。


先の見えない人生を生きる人に、エールを送りたい。

自分の命と自分の人生を信じてほしいと。


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