ハードアスペクトは自分で使え |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

かの松本清張先生もそうだったのですが、ホロスコープを拝見すると、非常にハードアスペクトが強い方がいらっしゃいます。

今、非常に売れている大作家の方にも、そのようなものを持っておられる方がいます。

ハードアスペクトは凶角、ソフトアスペクトは吉角、というのは古来言われてきたことで、現実にハードアスペクトを強く持つ人は、それなりのご苦労のある人生を歩まれることが多い。

これは実は、わかりやすい現実としてあります。

とはいえ、松本清張先生のような例を見ると、

「ハードアスペクトの強いホロスコープ=成功できない」

という図式は、決定的に誤っていることがわかります。

これは社会的に大きな成果を上げている方にも、ハードアスペクトの強いホロスコープは確認できるからです。

ハードアスペクトは凶運ばかりは言えません。
が、強運という言い方は可能かもしれません。

一般に強運というと、良い意味でとらえられがちですが、この場合は意味合いが違います。

ハードアスペクトのほうが、ソフトアスペクトよりも強い、という意味です。
つまりハードアスペクトを多く持つ人は、社会の中でも対人関係の中でも、それだけの強さを持つことになります。

その強さが飛来した時にショッキングな出来事や不運となってしまうことはありますが、ハードアスペクトそのものを本人の資質として身に着けてしまった人は、そのハード的な強さを周囲に対し、影響力を行使できるようになります。

松本清張先生はその強さを水星(文筆)に集約して、あの偉業を成し遂げたわけです。

ハードアスペクトを強く持つ人は、「個性」としてもアクの強さや人当たりにきつさになっている人も多い。
平凡に収まろうとすると、このハードアスペクトは「なんだ、こいつ」いたいな感じで周囲から頭を打たれるという「現象」となって現れます。

しかし、ハードアスペクトをすべてわが身に取り込んだ人は、周囲に向かってそのハードアスペクトを行使し、圧倒してしまうこともあります。

これがつまり、ハードアスペクトの強い人間の成功例なのです。


これは場合によっては、周囲に迷惑なこともあります。

それだけの強さを持つ人が、周囲にもその強さを行使するのですから、ワンマンすぎる社長さんや部下のことを考えない暴君的な上司となって出現することもあります。

また自分は正しいと信じ込んでやることが、周囲から認められないとか。

要はそのハードアスペクトを「他人方受け取っていく」か「自分から発信していくか」という差になっていくのです。


ただ。

私が個人的に考えるのは、作家とか、なんらかのクリエイティブな活動をされている方は、このハードアスペクトを本当に創作の苦行に変換しやすいのではないかということです。

つまりハードアスペクトを、本当に自分の内部だけのものとしてしまう可能性です。

このようなことが本当にできたら、周囲に対しても迷惑ではない人物ともなりえるでしょう。

実際、そのような方は多く世の中に存在しています。


今現実に社会の中で来ていて、ハードアスペクトを強く持つ方の中には、自分から発信ではなく、他の人間関係や具体的な出来事で自身のハードアスペクトを受け取っている、という状態の方がとても多い。

このような苦しい状況にある方こそ、なにかクリエイティブなことを、趣味でも良いし、やって見られたらどうかと思います。

小説家とか音楽家みたいなものでなくても、自分で土をこねて何かを作ってみるとか、絵の具を買ってきて下手でもいいから何か描いてみるとか、どこかのサークルに属して歌ってみるとか。

「そんなのする余裕がない」と思う人。

そういう人ほど無理矢理にやる価値があります。
それをやるための苦しさが、そのままハードアスペクトの解消につながるからです。

ハードアスペクトは自分で使えばいい。
しかし、できれば周囲に迷惑でない使い方をしたいものです。


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