私は似てない派!
本文はここから兄弟姉妹だからと言って、性格が似るという「決まり」はどこにもない。
といって、よく似た兄弟もいるとは思う。
私には三つ上の兄がいたが、子供のころはこの兄が私の「絶対上位」に立っていた。
遊ぶのも、何をするのも、兄の機嫌をうかがいながらだった。
かなり決めつけ、断定のきつい兄で、占星術ではこの兄は冥王星の影響力が非常に強く、やはりかなり極端な気質だった。
白か黒。
ゼロかすべてか。
じつは私も、兄とよく似た形で冥王星を持っており、こういった極端気質は強く持っていたと思われる。
つまり似ていたのです。
このルーツは、実際は「母」にあると思われ、母がまさにこの極端気質の持ち主だったのです。
こういった家庭環境の中で育った私は、いつからか、この冥王星極端気質を隠し持つようになったようです。
人に対して、あまりにこれを強く打ち出すと、人間関係、家族関係でさえ、ろくなことにならない。
冥王星気質の強い人間は恩讐が強く、時に破壊的な行動に出ることもあります。
普段の言動からして、きつい。
まわりにとっては、はなだだ迷惑な部分もあるのです。
冥王星の迷惑な部分を見せられ、自分はそれを他人に打ち出すことは避けようと、考えるようになったわけです。
占星術を学ぶようになって、私はこの冥王星を無意識にその研究や文筆活動に生かすことができるようになり、いっそう私の中で、この冥王星は内に秘めたるものになっていきました。
秘めながら使う、生かすもの。
表に向かって吐き出せば、たぶん人を傷つけたり、頭から押さえつけたりする。
思い通りにならないと、「もういい!」とゼロにしてしまう。
こういった衝動は、今でも私の中にあることは自覚しています。
結婚後、子供ができて以来、私はこの冥王星気質をできるだけコントロールするように心がけてきました。
すべてちゃんとできたとは思わないけれど、今ではかなり制御できていると感じています。
今の家族の中でそれを明瞭に打ち出すことは避けています。
が。
家系とは恐ろしいもので、娘はこの冥王星気質がものすごく強く、ある意味、私の母にそっくりなところがあります。
やはりどこかでつながっていく部分があるのだろうな、と。
同じ家族だからこそ、共有している星もある。
私と兄はこれを共有していたのですが(使い道はずいぶん違っていた)。
じつは私の子供、娘と息子は、ほとんど共有していません。
息子は冥王星とはかけ離れた温順な性格で、ちと逆に頼りないところもあります。
この娘と息子は誕生日も一日しか違わない、生まれ星座も同じ。
これだけ近似した日に生まれながら、性格が全く違う。
つまり似ていない姉弟なのです。
面白いものです。
もしかすると、息子は冥王星の呪縛から離れたところから生まれてきたとも言えるでしょう。
家族というのは、非常に近い関係です。
人生の一時期、好きでも嫌いでも、共に暮らさなければならない宿命を持っていますが、隣に存在している兄弟姉妹、これがどのような存在なのかというのは、それこそ魂の計画にかかわっているはず。
違ったタイプの人間を置くことで、たぶん見て学ばなければならないことがある。
同じタイプだからこそ、学べることもある。
どちらかいいとか悪いとかではなく、そばにいる家族には必ず意味があると、私は思うのです。
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