先日、たまたまたかかっていたTVで、なんか女性の本音というのか、露骨な部分を、女性自身の立場で暴露するような番組をやっていたのですが。
そのときに、ふと興味のあることが話題になっていました。
それは「天然の女性などいない」ということでした。
つまりいわゆる天然の女性(どっちかというと好意的イメージ?)と男性が思っている女性。
これはすべて計算である!
ということを、女性側から論じていたのですね。
本当かなあ、と思う一方で、ある面、そういう女性がいるのは間違いないな、と思いました。
以前、鑑定をしたことがある女性で、周囲からはすごく「かわいい」と思われているタイプの娘さんがいました。
それこそ、「えへ」とか「あはは」とか「え~、わかんないで~す」とか。
そんな言葉を普通に言える子で、嫌みはない。
ぶりっ子だと、同性に嫌われているわけでもない。
とにかく、笑顔がめちゃくちゃいいんですね。
「あの子はああいう子だから」と、なにげに許されてしますところもあり、もっと厳しい環境で生活をしている女性がいたら、反発を買う恐れもなきにしもあらずだけど、少なくともその時の環境では周囲にも受け入れてもらっていました。
しかし。
ホロスコープを解読すると、じつはそうではないことが、ちらほらわかって来た。
「ほんとはもっとわがままでしょ? きついところあるでしょ?」
その解読は正解で、普段にこにこ笑っているのとは裏腹に、家庭内では相当にそういう面が出ているらしい。
じゃ、普段外で見せているその愛想のよさはなんなの、というと。
要するに彼女なりの、社交術なのです。
実は気の強さの裏側には、また気の弱さもあったりする。
自分は頭がいいわけでもない、仕事の能力が高いわけでもない、というコンプレックスもあったかもしれません。
気の強さやかっとなるようなところを出せば、人間関係もうまく行かなくなる。
そういう綱引きの中で、人間関係を円滑にするために、気を使った結果が、彼女の笑顔だったのですね。
これは別に悪いことでもなんでもなく、彼女なりに自分のいいところを使って、よい人間関係を築こうとしているわけです。
ただ、これが一種、「天然」的に見られていたわけです。
ところが、ホロスコープは正直なもので、本当はそういう性格ではなさそうだということを、なんとなくですが、表示してくれていたのですね。
これを計算だと言えば、言えるかもしれません。
しかし、なにもいいところを出さずに人間関係を悪くさせるより、なんぼかましというか、やはり笑顔に勝る社交術はないというところでしょうか。
でも。
では、天然の女性はいないのか?
というと、私はそうでもないと思います。
実はこのことが気になっていたので、先日の東京オフ会の時に、第一期の生徒さんたちにお尋ねしてみたんです(一人を除いて、すべて女性たち)。
女性からのご意見が聞きたかったんですね。
そうすると、やはり「本当に天然と呼べるような女性は存在すると思う」というご意見でした。
計算で天然を演じている、というのが、そのTV番組での論者のご意見だったのですが。
計算する必要もないところで、やはり自然にええ感じでボケる、天然的な言動を発してしまう女性のホロスコープを、私は少なくともいま思いつくだけで二つ持っています(探せばもっとある)。
ここに計算が入る余地があるわけがないどころか、その場面でそのボケ方はへたをするとマイナスだろう、というようなことも気づかずに、平然とやっているし、言っている。
本物の天然と認定できるかと思います。
(まあ、いろいろご意見はあろうかと思いますので、これは私の個人的意見ということでご理解ください)
この二人の女性には、なんと共通した特徴があり、星にかなりの偏りがあり、しかも木星が非常に強い。
ハードアスペクトは少ないが、月は木星、ないし海王星とハードアスペクトを持っている。
というものです。
これは「あり」と思えるホロスコープです。
星が偏れば、自分の集中する度合いが増します(周囲のことが見えなくなる)。
そして木星が強まれば、ざっくりとした楽天気質も強化されます。
月とのハードの海王星、ないし木星は、どちらの星もルーズで、拡散した感性となり、総合的には自分に集中する部分とぼーっとした部分とが、アンバランスにミックスされます。
これが結果的に「天然」と受け取られる言動になるのではないか?
どっちにしても、一言でいえば「木星的」な人物ということになるのでしょうか。
ま、またデータの収集に努めたいと思います。
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