土星の子供たちとのお付き合い |  ZEPHYR

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我が家は子供が二人。

長女はすでに社会人になり、長男も大学。

かなり手が離れてきたので、今はすごく楽になっていますが、いわゆる「子育て」をしているときは、そりゃあ、結構な苦労がありました。

私のホロスコープでは、土星が非常に強い状態で、5ハウス(子供)にありますが。

だいったい、どんな人でも土星はその人が背負うべきものだったり、学びの要点であったり、苦労のポイントだったりします。

私は自分のホロスコープを見て、子供が自分の人生で相当に重要な存在になるだろうということは理解していました。
それで、いわゆる「子育て」にはかなりかかわるようにしてきました。

こういうタイプの運勢の持ち主が、その土星と向き合わずに過ごしたら、だいたいろくなことがないからです。

子供が異常なほど反抗的になるとか、ぐれるとか。
あるいは学校でいじめられたり、不登校になったり。

しかし、しっかりと向き合うこと、愛情をきちんと伝えることで、その運勢の「出方」はある程度、コントロールできます。
このようなコントロールが一切できないとしたら、「この世に生まれて生きる意味」がありません。
生まれた瞬間に運勢がすべて決まっていて、その通りになっていく、というのは、とんでもない思い違いです。

生き方や努力で、人生は確実に変わります。


自分の子育てが100点とはとうてい思えないですが、もともとの覚悟があったためか、私の土星の権化のような二人の子供は、現在、それなりの欠点はそれぞれに持ちますが、親子関係も良好な子供として成長してくれました。

でもね。

やはり、それなりの「対価」は払っているものです。

その最初の洗礼は、長女の「脚」でした。

右ひざが腫れ、関節が曲げられない、当然、足を引きずりながら歩くという、原因がよくわからない症状が、幼稚園に上がる前頃から発生し始め、小学校の間はこの治療との戦いでした。

まあ、ひざ関節の軟骨のせいだということはわかっているのですが、なぜそうなるのかがわからない。
手術しても治るという保証はない、と言われ、東洋的な治療に頼っての治療を続けたのですが。

何時間も待ち時間がかかる治療院に、ほとんど毎日のように通い続けたり。
それこそ、治療費も……。

一番症状が悪かったころ、幼稚園や小学校の低学年のころに、運動会などでうまく動かない足で走っている娘を見て、そりゃあ、切ない思いをしました。

この症状は小学校高学年になると改善され始め、高校生くらいではまったく普通と同じに。
今でも膝は時々痛くなることがありますが、無理をしなければ大丈夫です。

かつての苦労は、ようやくこの頃になって報われていきました。


もう一つ。
私たち夫婦が子供に関して苦労したのは、「通学」です。

家が交通機関が一切存在しないような田舎にあるため、かならず車での送迎が必要だったのです。

これには亡き父も協力してくれましたが。

中学校た高校の自転車通学時には、とにかく帰り道が登りばかりで、特に娘は脚がよくないし、人けのないところを孤独に自転車を押して帰るのは危険ということもあり、かならず途中で迎えていました。

私もある時期、仕事の合間を抜けて迎え、家に送り届け、そして仕事に戻るという、アクロバットなことをやっていました。

息子は男の子だし、体は丈夫なので、自転車で帰ってこい、だったのですが、なにげに迎えてもらうことも多く、私も家にいる時はだいたい迎えていました。

前に使っていたカローラ・ワゴンは、自転車を積載することも可能だったのですが、軽四だとそうもいかず、はみ出したのを、少し開いたハッチバッグの扉をゴムひもで固定して……というような、涙ぐましい努力を毎日していましたね。

この頃になると、どっちかというと、物理的な苦労が多かった。

やはり土星の効果を消化するためには、「無努力」ではできないということですね。

細かいことはほかにもいろいろありますが。

親子関係が崩壊したりとか、口も利かないような家庭になるようなことはなかった。

それだけで十分、しあわせなことかもしれませね。


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