ボイドタイムの本質② |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

ボイドの厄介なところは、次の二点にあります。

①比較的頻繁にボイドは発生する。約2日に一回は発生。場合によっては非常に長い時間帯に及ぶこともある。

②その時間帯だけの問題で終わらないこともある。

という二点です。

昨日の記事を読んでいただいたらわかると思いますが、ボイドは月がある星座の中にいる間、ほかの天体とメジャーなアスペクトを最後に結んだ後、その星座を出るまでの空白時間のことを指します。
しかし、月は地球の衛星で、地球からの見た目上、非常に速度が速く、一つの星座を2日ちょっとで移動してしまいます。

つまり2日に一度くらいは、どこかでボイドが発生するようになっているのです。

しかも、ほかの天体全部が、星座の中でも浅い度数にそろっていたりすると(たとえば全部1度~10度までの間にあるとか)、最後のアスペクトを生じてから、次の星座に移るまでの時間が異様に長くなったりして、丸1日ボイドだなんていうケースも珍しくはないのです。

たとえば昨年の12月には、28日23:43~30日16:46という、3日間にわたるような長時間ボイドもありました。

こんな長いボイドだと、いろいろと行動に制限がかかってしまい、いやになってきます。

また短いものでも、頻繁にボイドは発生しますから、その頻度にもいやになってきます。


以前、私はあるお店で、ある商品を探していたことがあります。

そのお店は自分がまり頻繁に行くことはないお店で、商品の陳列などよく知らなかったこともあるのですが、いくら探しても見つからない。
店員に聞けばよかったのですが、なにか意固地になって探し回って、ようやく見つけ出した。

その時間帯がちょうどボイドタイムで、見つけ出したのはボイドを抜けたとたん(笑)。

あまりにもできすぎで笑ってしまいましたが、日常的な行動で起きるボイドの影響は、こんなものです。

またあるとき、あまり動かさなくなった父の車を走らせてやらないと、バッテリーがやばいんじゃないかと、気まぐれで運転していると、途中で車が動かなくなってしまいました。

本当にバッテリーがゼロだったのです。

こういうのを見てもらったらわかるように、商品を探すケースでも、よく知っているいつも行く店だったら、こんなことは起きていないのです。

車のケースでも、めったにしないような行動をすると被害が大きくなります。自分車で走ってれば何事もなかったのです。

つまりボイドの間には、「日常的なことはOK」なのです。

しかし、普段しないようなことはNG。

とくにボイドの間は、昨日の記事にあるように、人間の精神面でも何か日常と違ったモードになっていることが多く、普段しないようなことをやりたくなってしまう、という出方をするものなのです。

だから、普段の自分なら考えないようなことを考えたり、やってみようかと思ったら、ちょっと注意すればよい。

ボイドタイムはネットでも簡単にチェックできますし、ボイドのカレンダー手帳などもあります(私も使っています)。

だから、たしかにいやになるくらいボイドは多いのですが、対処自体はそんなに難しいわけではありません。

しかし、②の問題は、さらに深刻な問題となることもあります。

続く。