ボイドタイムの本質① |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

月がある星座を運行中。

月はいろんな星とアスペクトを持っていきます。

たとえばこの記事を書いている、2/18の0時あたりだと、月は牡牛座の26度あたりを運行中なのですが、まだボイドタイムにはなっていません。

この後、まだ水瓶座の終わりあたりにある太陽とのスクエア(90度のハードアスペクト)を控えているからです。

この太陽との正確なアスペクトは、一つの星座のを運行中に、2/18の午前5時30分です。

これ以降、月が牡牛座にいる間に、メジャーな(有力な)アスペクトを、ほかの天体との間に結ぶことはありません。
メジャーなアスペクトとは、0度、60度、90度、120度、180度などですが。

こういった強いアスペクトを、その星座にいる間に月が結ぶことがなくなり、月が次の星座にイングレス(侵入)するまでの、ぽかっとあいた空白の時間。

これをボイドタイムと言います。

これについては、過去に書いたことがあります。


月はホロスコープの中で、受信機のようなものです。

太陽の光を受けて輝く月。

その本質は、「映す」ことです。

どのような天体も、かならずほかの天体との関連性の中に、自分の存在を表現してゆきますが、月ほど本質が「映す」ことそのものである天体は、ほかにありません。

地球の衛星ですから、地球に住む我々からは最も近い天体、そいて皆既日食などが起きたらわかるように、地球からの「見た目上」、月は太陽とだいたい同じくらいの大きさに見えるなど、いろいろなことを考え合わせても、月は宇宙からの受信機のようなものとも考えられます。

その月が、ほかの星とアスペクトを結ばなくなる時間帯がある。

ホロスコープの中では、月はその人の感受性を司っていますから、この感受能力にブランクが生じるわけです。

これがボイドの本質だろうと思います。

結果、ボイドの時間帯には普段の自分なら思ってもみないような言動をしたり、また認識能力が低下したり、判断がうまくできなかったり、人との接し方でも感情の整理や制御がうまくできないといったことが発生します。

こうして、ボイドタイムには

会議が紛糾して話がまとまらなかった。
決めた物事が、のちにうまく運ばなくて実行できなかった。
普段の自分がしないようなことをしでかしてしまい、もめごと、トラブルが起きた。

といった事態を引き起こします。

このボイドタイムには、さらに厄介な問題点があります。


次回に続く。