さようなら、数々の思い出と共に |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

今年は新陳代謝が顕著に起きた年だということは、以前にも記事にしました。

前の日曜日。

また我が家から去っていくものがありました。




カローラ・ワゴンです。

平成12年に購入。

それ以来、ちょうど干支を一巡り。

この車を買うことになった経緯には、いろいろと事情があります。

我が家は山の中で、公共の交通機関はほとんどない。

まして我が家までいうと、下界(笑)の町の学校までというと、毎日、それこそ気の遠くなるような自転車通学をしなければならなくなります。
とくに帰りは大変あせる

ましてうちの娘は膝が悪かった。

そんな無理はさせられないということから、「通学用自転車でも積載できる車」というのが絶対条件だったのです。

私や妻の時間のある方が迎えに。

どうしてもダメなときは、当時はまだ比較的元気だったおじいちゃん(今年亡くなった父)が軽の1ボックスで。

大変でした。

しかし、カローラ・ワゴンは大活躍してくれ、娘が高校のときなど、仕事の休憩時間に抜けて、娘を自宅に送り届け、また勤務するというようなアクロバットなこともやっていましたが、本当にこの車、壊れることもなく、実直で頑丈な車として走りに走ってくれました。

この数年は、娘が大学への通学、そして今は通勤に使っていましたが。

なんと26万㎞を越える走行距離。
タイミングベルトも、二度替えています。

それでも、まったくと言っていいほど故障もなく、「当たり」の車でした。

私は基本的に、判官贔屓なところが強く、もともとトヨタという大メーカーよりも、ほかのメーカーの方に心引かれる傾向がありました。

しかし、このカローラ・ワゴンは、私のトヨタ車への偏見を完全に覆してくれました。
良い意味で。


思えば、奥さんと一緒に、この車であちこち遠出をしました。

関西方面に出たときには、車の中で夜明かししたことも。

いろんな土地のいろんな思い出。

子供たちの成長。

家族の移り変わり。

全部一緒に過ごしてきた。


12年間、ありがとう。

ホントにありがとう。

そして、さようなら。