猪肉の赤ワイン煮を作る |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

うっかり写真を削除してしまったのですが。

実は先日、イノシシの肉で赤ワイン煮を作りました(私が)。

イノシシの肉というのは、一般家庭では手に入りにくいものです。

もちろん我が家でも、そんなに日常的に入手できるわけではありません。

今年の8月20日の記事こちらを読んでもらったら、お分かりいただけると思うのですが、我が家の周辺ではイノシシの被害がとても多いのです。

もともとイノシシが生息していた地域ではありませんが、おそらくあるときイノブタを無責任に放逐してしまった人がいたようです。

それ以来、どんどん野生化してしまい、繁殖力の強いイノシシは我が家の周辺の山野に、いったい何十頭、いや何百頭いるか、分からないような状態になってしまいました。

田畑は食い荒らされ、作物を作るのを周辺では辞めてしまいました。

私が田んぼを貸しているKさんは、周囲に柵をめぐらせています。

そうでないと、すぐに荒らされてしまうからです。


夜道、車を走らせていると、子連れのイノシシが群れで移動していたり。

あるときは化け物のような(オッコトヌシみたいな?)イノシシを目撃したこともあります。


このような被害が相次ぐ土地ですから、猟師さんが罠を仕掛けているのですね。

先日、我が家の裏山で、その罠にかかったイノシシ。

このお肉の一部が、我が家にやって来たというわけです。

しかし……足の骨とお肉なのですが、見るからに生々しい……。

毒々しいとまでは申しませんが、本当に野生動物の肉ビックリマークという感じで、それを見たときに私は

「これを食べる私たちって、やっぱりいろんな動植物の命をもらってるんだな」

ということを、リアルに感じました。

スーパーのステーキ肉のパックを見たのでは、感じられない生々しさです。


私は「ホ・オポノポノ」で猪肉のクリーニングをしつつ、このお肉の一部を赤ワイン煮にすることを思いつきました。

赤ワインはいつも飲んでいるので、家にあるし。

早速一部を漬け込みました。

調理はとてもカンタン。


お肉を赤ワインで一晩、冷蔵庫で漬けます。

お肉は小麦粉にまぶし、一度ソテーします。

それからみじん切りのタマネギ、セロリ、ニンジンなどを炒め、そこへお肉を投入。

そして、買ってきたホールトマト(1缶50円でした)、お肉を一晩漬けていた赤ワイン。

ローリエやローズマリーと共に煮込みます。

弱火でことこと。

赤ワインが足りなかったら補充してOK。

具材は何でもいいと思うし、でも、臭いを消すセロリはほしいかな?

ローリエやローズマリーも、肉を漬け込み段階で入れて置いた方がいいのですが、今回は煮込むときになって、買ってきて入れました。

ホント、適当クッキングです。

それでも、出来上がった猪肉の赤ワイン煮は、上々のできで、家族の評判も良かったです。

普通は牛肉のすね肉とか使って作るのですが、赤ワインと肉の取り合わせは、本当にすごいものです。
一晩漬けて煮込むだけ。

これでほろりと柔らかい、イノシシとは思えない料理に仕上がるのですから。

おいしく頂きました。

残酷だけど、私たちは命をもらって生きている。


命を食べるということを、この年になって再認識したzephyrでした。