ホ・オポノポノについて |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

※この記事は、不完全に終わってしまった6月24日の記事の完全版です。


<ありがとうと愛しています>で触れたように、言葉には力があります。

人間は生きている上で、様々な困難や、場合によっては憎しみなどの負の感情にとらわれてしまう出来事にも遭遇します。
生まれ育った家庭が原因で、人間関係、恋愛や結婚がうまく行かない人も大勢います。

これらは自分の中、潜在意識の中に蓄積されてしまった記憶が引き起こしています。
自覚していようがしていまいが。

また人生上でも、過去に起きた大きな失敗や挫折が心の痛手となり、どうしても積極的になれないとか、それ以来、引っ込んでばかりいるとか、そのようなケースも同様です。

こうした記憶をクリーニングしないかぎり、人は真の意味で自由にはなれません。

「ありがとう」「愛しています」
これらの言葉には、人をクリーニングする力があります。


「ホ・オポノポノ」では、このクリーニングを四つの言葉で行います。

ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています

「ホ・オポノポノ」はもともとは、ネイティブ・ハワイアンの間に伝わる伝統的な癒しの手法らしいのですが、ここで紹介させて頂いているのは、ハワイの伝統医療のスペシャリスト、故モナ・ナラマク・シメオナさんがインスピレーションを得て考案したものです。

「ホ・オポノポノ」とはハワイ語で、「ホ・オ」が目標、「ポノポノ」が完璧を意味し、全体としては完全な状態になるために修正する、誤りを正すといった意味合いになるそうです。

つまりクリーニングすれば、人間は本来の自分、もともと完全であった状態に戻れるわけです。

この考え方は、東洋的な医療にも通じますね。
鍼や灸では、人体のツボを刺激することで、全体のコンディションを整え、健全な状態を取り戻させることで、症状を改善します。

「ホ・オポノポノ」は身体コンディションはもちろん、精神面にも、そして私たちが体験する現実にも大きな効果を発揮します。


「ホ・オポノポノ」においては、この世に起きることすべては自分の責任であるという考え方を出発点にしています。

これは私が抱いている占星術的な世界観とまったく同じです。

あなたのまわりにいる親も他の人間関係も、過去の恋愛も。

すべてを引き起こすのは自分の潜在意識の中にある記憶、情報だというものです。

この潜在意識の記憶というのは、今回の人生のものもあれば、前世などに起因するものもあるようです。
潜在意識の情報量は膨大です。

潜在意識は、私たちの持つ日常的な顕在意識とは桁外れの情報なので、頭で考えて、その原因となっている記憶、情報を究明することは、なかなかできません。

だって、もしそれが前世的な原因だったら、退行催眠でも受けて前世の記憶を呼び戻すしか方法がありません。
普通の人はなかなか、そこまでできません。
もうとっくに忘却している幼少期の何かが原因かもしれません。

「ホ・オポノポノ」ではただ意識をそこにフォーカスする。

「この出来事が起きている、自分の中の原因は何か。どんな記憶がこれを引き起こしているのだろう」

そこにフォーカスした状態で、「ありがとう」「ごめんなさい」「ゆるしてください」「愛しています」という四つの言葉を繰り返しかけてやる。

すると、自分の中のインナーチャイルドが癒され、その出来事の元となる記憶や情報が消去され、現実の問題も解消されてしまう。

素の自分になれる。
ゼロのポイントに立てるわけで、そのようなコンディションになれば、良き導きやインスピレーションを得られるようになる。

幸せがやってくる、得られる。

いや、自分で創造できるようになるわけです。

四つの言葉。

これをただ自分の中で繰り返すだけ。

この手法の優れているところは、ただ機械的にこの言葉をその元となる記憶、そしてインナーチャイルドに投げかければいいということです。

「ありがとう」の言葉に感情など込めなくても良い。

難しいことなど一つもなく、誰でもすぐに行うことができます。

またこの世に起きるすべては自分に責任があるわけで、自分の中にその原因があることになります。

たとえば結婚生活に苦しんでいらっしゃる方が、私に相談される。

私は一見無関係ですが、真実はそうではない。

私の潜在意識の中に、彼女の不幸を生み出している記憶、情報がある。

私は自分の立場からそれをクリーニングすることもできるわけです。

つまり他人が癒すこともできるわけです。

ただ、誤解してはならないのは、このクリーニングするのは、私たちの上位にある高度な意識で、私たちは言わばその意識の力が発動するようにスイッチを押すだけだということです。

自分がクリーニングするわけではない。

それはもっと大いなるものが、私たちの希望に応えてしてくださる。

この理解を忘れてはならないと思います。

「ホ・オポノポノ」はこれまで遭遇してきた中でも、非常に優れた癒しの技法です。

興味のある方は、今静かなブームになりつつあるこの「ホ・オポノポノ」に関連した書物を読んでみてください。


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「みんなが幸せになる ホ・オポノポノ」
イハレアカラ・ヒューレン 
徳間書店

これ以外にも数多くの関連書物があります。