私は今思えばどん底でした。
これまでの私の人生の中で、理不尽な災厄のような出来事は、大きなもので三度ありました。
これらの出来事で共通して言えるのは、確かに自分はそのことに関わっているし、近い人間関係や仕事上のことで起きているのですが、では、私本人に根本的な責任があるのかというと、現実的にはそうでもない、そんな性質です。
「なんでこんなことになってしまったんだろう」
そう思えるような出来事なのです。
グランド・トラインに関する記事で書いたような、自分でコントロールしようもない出来事ばかりでした。
あるとき私は、当時やっていたカルチャー・スクールの生徒さん、年配の女性から「先生、どうぞ、これを読んでください」とある本をプレゼントされました。

「人生を変える言葉 ありがとう」 野坂礼子さんが著者です。
この中には、繰り返し繰り返し「ありがとう」「ありがとうございます」という言葉を口にすることで、運勢を良く変える、自分の内面に負の感情や人間関係、仕事さえも変えることができる、ということが書かれていました。
さまざまな実例も含め。
私はこれを読み、大いに納得、共感しました。
どん底の時です。
毎日、繰り返し「ありがとうございます」を念仏のように唱え続けました。
なぜだか、「愛しています」という言葉も、その頃、すでに口癖になっていました。
いや、もちろんこんな言葉、誰彼かまわずに言っているのではなく

何気なく口にする言葉として、です。
口癖がその人の人生を左右するという知識も、その当時すでにあったためだと思われます。
私はそのどん底の時期、もしかするとこの二つの言葉に救われたかもしれません。
これがなかったら、本当に死んでしまおうかという状態だったからです。
絶望的な気分。
破壊的な考え。
それがわき上がると、「ありがとう」を口にし続けていました。
それがかろうじて、ぎりぎりのところで「負」を中和してくれたのかもしれません。
おかげさまで、私は今、こうしてブログを書き、自分なりに充実した仕事をし、また皆さんの鑑定などをさせて頂くことができています。
続きます。
このあとが本題だったりします。