今日のお話は、トランシットの木星が出生太陽にトラインになった、ある女性の実例です。
そういう意味では、本日の記事は、以下の記事を参照後、お読み頂くと良いかもしれません。
<知り、そして受け入れること>
幸運の星である木星が巡ってきても、生き方によっては起きることはたかがしれているケースもある、ということを述べています。
木星は約11年かけて12星座を一周します。
つまり1年弱で一つの星座を移動するわけで、要するに「その年の運勢」というものを判断するときに、木星は役に立つことがあります。
しかし、木星は意外に足早に星座の中を移動してしまうこともあります。
ちょうど今年の木星がそうなのです。
牡牛座の中を移動中ですが、たとえば牡牛座生まれの人は、今年、かならず自分の出生太陽に木星が重なるときがあります(例外はありません)。
乙女座と山羊座の方は、かならず出生太陽に対して木星がトライン(=120度の幸運角)を結ぶことがあります。
幸運の星が重なったりトラインになれば、当然、ツイている

そういう幸運期が、地のエレメント星座には今年必ずあるのですが。
今の木星はけっこう駆け足。
自分の太陽といい感じになってくれる期間は、想像以上に短いのです。
自分と同じ星座や相性の良い星座に木星があるだけで、多少の効果は期待できますが、やっぱり正確なアスペクトが発生するときでないと、出方は弱い。
たぶん今年の状態だと、その正確なアスペクトは、まあ、二週間くらい?
今日取り上げるHさんは、こういった地のエレメントの生まれ星座の方で、今年すでに出生太陽に対してトランシットの木星がトラインになるという星の配置がありましたが、実際、二週間に満たない程度の期間しか、その幸運期はありませんでした。
しかし!
Hさんはこの短い間に、
ひっっっっっじょ~~~に
良いことがありました。
じつはHさんは、ここ何年も、ある人間関係の中で悩んでいました。
切りたくてもどうしても切れない。
自分の子供が関係しているために、どうにもならない問題でした。
しかし、私は今年のHさんの占いをしたときに、ソーラー・リターンの解読を行い、その中で子供たちの成長について触れ、やりたいことをやらせてあげるのが良いということをアドバイスしておりました。
その子供のやりたいことというのが、ひとつのきっかけとなり、長年の人間関係にある変化が起きたのです。
すべてが完全に解決したわけではないのですが、かつての何分の一の度合いに縮小されたのです。
これがまさに木星とのトラインで起きた!
ピンポイントで!
その変化が生じたのは、Hさんの出生太陽にトランシットの木星が正確なトラインになる、3日前でした。
度数的には当然、1度以内。
ずっと懸案だったことが、このアスペクトではるかに緩和される事態が起きてしまった!
これはずっとHさんが子供たちのために努力してきたことや、人間関係の中で取ってきた態度の結果、生じたことだと思われます。
これまで、たとえば相手に敵意や離反の意志で強く接してきたら、おそらくこうはならなかった。
慎重に、良い選択を行ってきたからこその成果です(拍手)。
トランシットの木星のトラインは、今年は確かに短い。
その瞬間にギャンブルに勝つとか、なにか刹那的な喜びを得て終わるケースもあるでしょう。
しかし、こんなふうに良い出方をすることもあるんだよ、というご報告の記事でした。
それは人の生き方。
皆様、良い選択を。
そして良い運命を。
祈安。