家族でセンツァ へ |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

この記事は、いつもすばらしい料理を提供してくださる、オステリア・ラ・ルミネセンツァのご主人と奥様に感謝を込めて書かせて頂きます。

先日、家族四人で調整して、映画を観てランチに行くという時間を持ちました。

娘は今年で大学を卒業し、就職。

なかなかこういう時間を持つのも難しくなってくるはず。
なぜなら私や妻の仕事が、土日などが忙しかったりするから。

そこで、その前に一度、家族でランチをしようということになりました。

いつものオステリア・ラ・ルミネセンツァへ。

ZEPHYR-120313_1253~01.jpg
前菜です。

白いプレートに載って出てきたのは、ブロッコリーとサーモンのキッシュ、阿波雄鶏のテリーヌ、メバチマグロと平目のカルパッチョ。

ここのカルパッチョは、いつもいつも臭みもなく、とてもすがすがしく食べられます。

じつはうちの息子は生魚が苦手で、寿司もろくに食べられないのですが、なんとここのカルパッチョは抵抗なく食べてしまいました。

同様な生魚嫌いのMさんも、ここのは食べられたと言っていましたから、やはり鮮度やソースなどが大きくものを言っているのでしょう。

キッシュはとてもやさしいお味。
これだけでもほくほくです。

阿波踊り…もとい(←しつこい)、阿波雄鶏のテリーヌはかなりしっかりとしたもので、ぎゅっと身の詰まった感じ。

ZEPHYR-120313_1306~01.jpg

今日は生ハムのパンとロールパンです。

生ハムのパンは前にも食べたことがありますが、これだけ食べてもお酒の当てになりそう。

もちろんそんなに濃い味じゃないです。

それだとお料理をじゃましてしまいます。

でもね、ワインとかだったら、このパンだけでもうれしい感じ。

とはいえ、この日は後で運転があるので、アルコール厳禁です。




ZEPHYR-120313_1311~01.jpg

息子のチョイスの、魚介の煮込みのトマトソース。

これまでにも食べたことのあるシリーズです。

もちろん目新しいだけが価値あるわけではなく、そうですね~

なんというのか、うどんやそばなんかも、変わらないのが良いところじゃないですか。

そして好きだったら毎日でも食べられる。

ここのパスタって、そういう良さがあるんですよね。

ベーシックであっさりしていて……そう、その日台所にある食材で作るみそ汁みたいな良さも持っている。

何が言いたいかというと、食べ飽きないということなのです。

ZEPHYR-120313_1311~02.jpg


奥さんのチョイスとなった、キノコとアーティチョークのトマトクリーム。

トマトクリームも過去に食べたことがあるんですが、ここのはやはりトマトの酸味、さっぱり感とクリームのこってり感がうまく調和しています。

奥さんから少し分けてもらいましたが、その良さは変わらないまま。

パスタ自体もいいんですよね。

しっかりしていますが、麺自体が自己主張しすぎない。

そしてソースも同じ。

日本人は麺好きですが、パスタも麺の仲間には違いない。

自己主張しすぎないもの同士が出会うことで、じつは飽きが来ない味が完成されているんじゃないでしょうか?



ZEPHYR-120313_1311~03.jpg

ジュノベーゼです。

バジルのパスタですね。

じつは私、ジュノベーゼは一度も食べたことがなかったのです。

私と娘は、これをとチョイスしました。

おお、なんというすがすがしい青み。

見た目もそうですが、口の中もそんな感じです。

濃厚な部分も強く感じますが、バジルの風味がそれをうまく調和させます。

これもお気に入りのパスタになりそうです。




ZEPHYR-120313_1331~01.jpg
お肉とお魚のメインのチョイス。

お魚は黒鯛でした。

だいたいメインは素材の説明しかなされていないことが多いので、出てきたものを見てびっくりすることもあるのですが、今回はグランタン風になっていました。

しかも、こってりしたグラタンではなく、非常にさっぱりとしたお味。

これなら魚の身の味も感じられます。

たしかにグラタン風にすると、どんな魚も海老なども、とにかくグラタンの味になってしまいます。
たしかにそれはそれでおいしいのですが、あくまでもこのお店では素材の味を生かすことが貫かれていますね。

ほっこり黒鯛とさわやかグラタンの味に舌鼓を打ちながら、添えられている牡蠣に食指を伸ばすと。

これがまた!

私も奥さんも牡蠣はそんなに好きじゃないのに、ここのはうまいんですよね~。

ZEPHYR-120313_1335~01.jpg

お肉料理は、雌鴨のコンフィです。

肉の身は、ナイフ・フォークを入れると、ほろりと固まりがほどけるような柔らかさ。

肉に染みこんだオイルとハーブ、塩加減が良いです。

何よりもとても柔らかくて、鴨の味がしっかり堪能できます。

野趣がほのかにあるというのか、こういうものを食べると、生き物の生命を頂いて私たちも生きているのだということを痛感します。

肉だけではなく野菜もそうですが、人間は他の生命を体内に吸収することなしには生きていけません。

感謝。

そして、やっぱりうまい。


ZEPHYR-120313_1355~01.jpg


デザートは

……

「ババ」です。

あ~、誰ですか? その言葉に過剰反応しているチミ!

いや、まあ……ロシアやポーランドで、ババとは「いい女」を意味するそうです。

ホントは反応してOKですチョキ

ラム酒を使ったパン菓子というのかケーキというのか、そういったもののようです。

これがけっこう堅いというか、しっかりしていて、ナイフで切って崩し、上に乗ったミルク・ジェラートと一緒に頂きます。

ちょ~~~、うめえ。

これ、好きやなあ~~。


娘も息子も、大満足。

でも、今日の料理だったら、ワイン、飲みたかったかな(苦笑)