ボイドタイムを受けやすい人 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
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 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

以前、ご同業の(占いの)方とお話しする機会があったときに、その人はご自分をボイドの影響を受けやすい人間だと話されていました。

逆に私はあまり影響を感じない、とも。

このとき影響を受けやすい人、受けにくい人の差はなんだろうという話になったのですが、結論は出ませんでした。

ボイドタイムというのは、占星術の月のアスペクトが消失する時間帯のことで、長いときもあれば短いときもある。

月に何回も発生しますので、言えばありふれた現象なのですが、中身はやっかいです。

<ボイドに関する私見>
<なが~~~~いボイドタイムに起きたこと>

など、過去にボイドに関する記事はいくつもありますのでご覧ください。

ボイドでは人は、普段しないようなことを衝動的にしがちですし、思っても見なかったハプニングにも遭遇しやすい。

言葉とか情報も、誤解で伝わったり、勘違いも起きやすい。

入籍や新規事業の開業にも適さないと言われます。

じつは今日の夜、17時4分から月曜日の午前4時3分まで、非常に長いボイドが発生します。

つまり今日の夜から明日の日曜日はまるまるボイドなのです。

土日に行楽に出かける方、あるいは変わらず働かれる方、皆さんそれぞれのお立場でお気をつけくださいね。

車を使われる方は、なるべくセオリーに従ったルートや運転を。

思いつきで変更したりすると、かえってうまく行かないこともあり得ます。

別にボイドだからといって、出かけることが悪いわけじゃないので、前から決まっているスケジュールは少々のハプニングがあってもそれを受け止める心構えで行けばよいと思います。
日曜日は結婚式とか予定されている方もいらっしゃるかもしれませんが、披露宴はともかくとして、入籍はボイドタイムを外した方がよいと思います。

さて、このボイドタイムの影響を受けやすい人、受けにくい人の差というのがどこから来るのか、自分なりに考えがまとまりましたので、ちょっと書いておきますね。

じつは私が日常働いているサービス業などでも、ボイドタイムには思わぬほど来客が殺到したり、思いがけない注文をつけてくるお客さんなどが出てきたりして、円滑に物事が運ばないことが多いのです。

ところが、私は長年の経験値もありますが、もともとこういったハプニングに強い性質みたいです。

お客さんが殺到すれば

「やべー」
「だけど、おもしろくなってきたぞ」

みたいに、すぐ思考を切り替えられるし、働くモードもチェンジします(緊急用モード?)。

ところが、自分のやり方とかペースとか、なかなかすぐに切り替えられない人もいます。
同じサービス業の人でも、お客さんが殺到しても同じようなペースでしか動けない人もいれば、逆にお客さんが来れば来るほど、どうしていいか判断がつきかねて動きが悪くなる人もいます。

この差は、星座で言えば、ミュータブルサイン(双子座、乙女座、射手座、魚座)が順応性や緊急対応力に優れ、フィックスドサイン(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)は突然の変化には対応しにくい性質というところに関係があるのではないか、と思えます。

ただ、お断りしておきますが、いわゆる12星座占いの誕生星座ではなく、それらの星座に天体が多くあるとか、アスペクトの良し悪しとか、そういう総合的な話で、順応性が優れているかどうかは、その人のホロスコープを作成しないと分かりませんので、誤解のないように。
ただ、星座の持っている気質としては、という意味です。

フィックスドサインが変化に対応しにくいとはいえ、それが劣っているわけではありません。
逆にミュータブルが強すぎると、性格や生活に安定感がなく、何事もやり遂げられないということも起きてきます。
フィックスドは腰が据わっているんで、何かを貫き通すには、一番適していると言えるでしょう。

しかし、ボイドタイムの不意打ち的な空気には、フィックスドはなじまないところがあるのではないかと思われるのです。

いわゆる日常の中で安定した作業をする分には、じつによく能力が発揮されるのですが、いきなり違った作業が割り込んでくると、その手順も狂うし、修正に手間取ることになります。


占いの現場でも、もし鑑定者が思い込みの強いフィックスド的な人物であったら、ボイドタイムに自分がこれまであまり経験したことのないようなタイプの相談者が来たときに、自分の解読が思うように当たらなかったり、何かツボを若干外しているときに、

「いや、そうじゃない!」
「これはこうなんだから、それはあなたの努力が足りない」

というように、自分の結論を押しつけることにもつながりかねません。

しかし、柔軟な考えを持っていれば、

「あれ、なにかおかしいな」
「どこかツボを外している」
「その原因は何だろう」
「この星の解読はもっと別な見方ができるのではないか」

というような、すぐに切り替えが可能になります。

だから、まあ、ホロスコープ云々は個人では判断できないと思いますから、おそらく思い込みの強いタイプで、頑固で自分のやり方とかスタイルを変えにくい人ほど、ボイドの影響を厄介なものと受け止めてしまいがち、と考えたらよいのではないかと。

ただ繰り返し申し上げますが、思い込みの強い人はそれだけの強い信念やエネルギーを持っていますので、こういうタイプの人が劣っているとかという意味の記事ではありません。

あくまでもボイドというものに対しての処世術として、それぞれに自覚を持って頂いたら良いかな、という記事でした。