私はいつものように山ん中の自宅の車庫から、愛車オッティを走らせました。
このところ二回連続で、リッターあたり20㎞以上を記録している低燃費のマニュアルシフト。
アイドリングストップなどもできるだけ心がけております。
これもいつものように、両親が栽培している椎茸をあるところで卸し、そして仕事へ向かっておりました。
そのとき。
ちらっ。
「ん? なんだ?」
ちらちらっ。
車のAピラーに何かがさばっていて、たくさん足が覗いている。
それがフロントガラス越しにちらちら見えている。
ム、ム、ム、ムカデ~

しかもかなりでかい。
私はムカデが嫌いです(汗)。
この世に存在している動物の中でも、かなり嫌いな方です。
噛まれたこともありますし。
そりゃあ、自宅は山の中で、ムカデなんて日常的にうようよしています。
家の中に入ってきて、家族が悲鳴を上げ、退治させられることもしばしば。
嫌いで怖いけれど、退治はできるんです。
でも、嫌いなものは嫌い。
「ど、ど、ど~しよう

「いや、しかし、ドアのすぐ近くにいるし、ドアを開けたとたんに中に落ちてくる可能性も」
「そもそも、オレ、一度外に出たのに気づかなかったの?!」
「そうだ

などなど。
一瞬にしていろんな思考が駆けめぐりました。
私が焦ってそんなことを考えていると。
サイドウインドゥを、はらっと何かが落ちていくのが見えました。
ムカデ君。
塗装された車のボディにへばりつくのは少々苦手だったようです。
道路に落下してゆきました。
ハアε=(。・д・。)
一件落着。
いや、一匹着地。
彼(彼女?)がどうなったかは知りません。