さらば海王星よ |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

この記事はブログ(日記)に類別します。

占星術に関連していますが、きわめて個人的なことだからです。

しかし、皆さんに共有してもらえるはずのものです。

じつは今でこそ消滅していますが、私はここ数年、海王星のハードアスペクトを持っていました。
厳密には進行太陽と出生海王星のスクエア。

これが2008年の3月頃から発生し、はっきりとアスペクトを強めたのが同年の8月頃。

この海王星とのアスペクトが生じ始めた頃、私の生活圏に入ってきた男がいます。


彼が私と一緒に仕事をするようになったのが、2009年の春頃。
太陽と海王星のハードアスペクトは花盛り、って感じのときです。

私は相性とかその異性との縁などを質問されると、その人とつきあい始めた時期とか出会った時期、とにかく異性として強く意識されたときがいつだったのか、確認することがあります。
(必要としない場合もある)

人はある特定の天体のアスペクトが生じていたときと重複して、出会う、接近する、意識する、結婚する、なとといった経験が生じたとき、その人との関係を、そのアスペクトと天体が表示している可能性があるからです。

たとえば火星とのトラインが太陽との間に生じていた。
このときにすごくアウトドア派の行動的な男性と出会うかもしれませんし、あるいは何かのスポーツにはまるという現象となって出てくるかもしれません。
もちろん、スポーツマンとの接近も考えられます。

海王星とのアスペクトが非常に強かった時期、私のそばにやってきた彼は、チャートの中で海王星が非常に強い男性でした。

場合によっては海王星に振り回され、「根無し草」のようになる人生。
不安定で、いい加減で、そのときの気分で行動する感情的な人間。

まあ、いろいろと考えられます。

不実な男性ということも考えられます。
ある女性が土星と海王星のハードアスペクト時に結婚したら、まさにそのような不実でいい加減な、彼女に試練をもたらすような男性だったという例もあります。

そして、太陽と海王星のスクエアは、私の場合、今年2011年の2月で終了しました。

その一年ほど前に、私は仕事上の変動があり、その彼とはやや離れた立場になりました。
つまり私と彼が、密接につながっていたのは、太陽と海王星のスクエアが強い2009、10年頃だったという、まさに天体のアスペクトを表示するような関係だったわけです。

海王星の接近と共にやってきた彼。
そしてアスペクト消滅後、今、彼はまったく別な場所へ移っていきました。

さすが海王星。
移ろいやすい。

これだけが論拠では決してないのですが、人はその人生の中で、そのじきに生じている天体のアスペクトに該当するような運気や性格を持った人物や事柄を引き寄せる傾向があります。

良いアスペクトなら、良い人物である可能性も高い。

しかし、私のケースのようにハードアスペクトで出会うと、その人物との関係は必ず悪くなるのか?
というと、そうでもなかったりします。

もちろん悪くなる可能性が高いのですが、自分のハードアスペクトを知っていた私は、この彼については間違いなく海王星的な人間だろうと予測できていました。

のみならず、自分の知っていることは惜しみなく教え、相手が逆ギレしようが、理屈が通らまいが、普通に接し続けることで、むしろ良い関係を築くことができました。

海王星のキイワードの良い側面、献身とか思いやり、そういった部分を結果的に生かし、スイングバイすることができたようです。

男女関係だと、なかなかこのようには行かないことも多いと思いますが、仕事上だとうまく転換することも可能性として広がりやすいようです。

ハードアスペクトは、それなりの苦労や代償、対価を払う必要があるということなので、必ずその相手との関係の悪化を示すわけではない(露骨に示すケースの方が多いけど)。

やはりやり方次第、ということでしょう。

彼は海王星らしく、水商売を仕事に選択しました。

もともと水に関わることが多かったやつです(海運ということも含め)。

その業界で生きてゆくことが、彼にとっての海王星のスイングバイになれば、私も教えた甲斐がある。

思う存分、その星の力を使いこなせば、あるいは海王星のハードアスペクトが強い出生図を超えることもできるかもしれない。

そのようになってくれればと願う。

さらば、海王星よ。

君を認めるものは少ない。

それは海王星の二面性ゆえ。

悪い部分の方が常にクローズアップされる。

だが、海王星は肉眼では見ることができない星。
遠い天体。

だからこそ、認めることも難しい。

しかし、存在しないわけではない。
ちゃんと存在しているし、ちゃんと見ている者もいる。

グッドラック!


追記
ちなみに、そのようなハードアスペクトで生じた人間関係でも、そのハードが終了した後も良い関係が持続するようなら、私は一応、そのハードを克服したのではないかと見ることにはしています。
もしその間に何の問題も起きていなければ、いずれ起きてくる問題をはらんでいると見ます。
要はそのハードが、現時点までに起き、解消されたかどうかが問題なのです。

解消されていれば、その後も良い関係を持つことができるのではないか。

そう考えています。

これは夫婦関係でも、恋人関係でも同じです。