ミュージカルという宴の終わり |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

一昨日は「最後の五匹」の創作に関わった人たちの集まりがありました。
演出を担当されていたM先生が、児島地区の中学校へ転任される(つまり私たちにとってはM先生が帰ってくるわけで、その歓迎会と最後の五匹スタッフの同窓会(?)的な集まり)。

そう。

この3月20日に児島で上演された「市民創作ミュージカル」。

以前からの読者の方々には、この結果はどうなったの?
と思われていた人も多かったのではないでしょうか?

なにも書かないということは、もしかしてうまく行かなかったの?

とか。

いえいえ。

違います。

ちょっとした事情があって、しばらくはこのミュージカルに関する記事を保留していたのです。


公演は大盛況、大成功、そして大絶賛でした(大げさな表現ではないと思っています)。

1000人を超えるお客さんすべてが、物語の始まりから終わりまで、2時間を超えるあのドラマを固唾をのんで観てくださいました。

「理屈抜きにおもしろかった!」

「いやあ、すごかったよ、あれ」

その後、会う人ごとにそのような感想をお聞かせ頂きました。

ミュージカルの終幕、最後の歌を歌唱しているときに客席から、わーっと拍手がわき起こり始めたとき、私は「ああ、良かった。成功した」と感じました。

カーテンコールの拍手のすごさ。

お客さんの興奮や感動が伝わってきました。


その日はまだ、震災から日も浅く、たぶん詰めかけていたお客さんたちの心にも、その生々しい災害のイメージが克明にへばりついたままだったはず。

そんな中で、市民が作り上げたオリジナル・ストーリー、オリジナルの楽曲、振り付け、そして演出のミュージカルは、多くの人に感動と感銘を与えることに成功しました。

「一回だけでは惜しい」
「全国の人に観てもらいたい」
「今だからこそ他の人にも観てもらいたい」

そんな声も数多く。

それを作り上げたのは、みんなの力。

出演者の方々(中学生や小さな子供たちも含めて)。
音楽担当者の先生方や振り付けで協力してくださった方々。
衣装を作ってくださった先生方。
それを縫ってくださった方々。
舞台の大道具を作ってくださった男性スタッフの方々。
音響や映像を担当してくださった方々。
そんな人たちにおにぎりを作ったり、様々な側面からのサポートをしてくださった方々。
事務局の方々。

本当にこの一年、みんな、必死でやってきた。
土日のプライベートな時間を費やし、場合によっては夜遅くまで練習練習。

そのみんなの努力が結集して、あの大きなミュージカルが完成した。

関わったすべての人たちに感謝を申し上げたい。

そして、あの日、あのときを共有してくださった観客の皆様。

ありがとう。

本当にありがとうございます。


PS
当日の義捐金も20万円以上が集まったようで、すぐに市の方が持って帰られました。
ご協力くださった皆様に、あらためて感謝申し上げます。

「最後の五匹」に関しては、その執筆課程で偶然とは思えぬ不思議な出来事が数々ありました。
それについてはまた。