Sさんはそう言って連絡してきました。
「一年に5回あるかどうかの演奏会の依頼が、このひと月くらいの間に集中してあったんです。もうびっくりしてしまって」
Sさんはお琴の奏者。
母親の代からそれを引き継ぎ、次は自分の娘にそれを伝えていこうとしている女性。
都会と異なり、この岡山という地方で、活躍の場はそう多くありません。
それなのに、一年間分の依頼がひと月くらいの集中して起きれば、いったい何が起きたのか

もちろん悪いことが起きているわけではないし、喜ばしいことなのですが、戸惑いもあってご自身の運勢状況を知りたくなったようです。
Sさんは私が以前、倉敷の某店で占いをしていたときからのお客さんです。
大変なことがありながら、一つ一つクリアして、ともすれば考えすぎる性格のところを克服して、プラス思考に考えて頑張っている方です。
これはもしかしたら? と思っていたのですが、お尋ねしてホロスコープを開いてみると、やはり……(連絡があってからその瞬間まで、あえてホロスコープは開いて確認はしなかった)。
「Sさん、今、太陽と月のトラインが発生していますね」
このブログでも度々取り上げてきた、「太陽と月のトライン」。
幸運のアスペクトで、人生上でも大きな意味を持つ節目になることがあります。
これはその人の進行運の中で発生します。
①出生太陽に対して、進行の月がトラインとなる。効力約3ヶ月。
②進行太陽に対して、進行の月がトラインになる。効力約3ヶ月。
③出生の月に対して、進行の太陽がトラインになる。効力約3年。
このほかにもトランジットの太陽が、出生の月にトラインとなるものや、出生の太陽に対してトランジットの月がトラインとなるものがありますが、こうした現在空を運行している星のアスペクトは短日時で消滅するため、大きな効力を持ちません。
人生上、一定期間の効力を持つ上記の三つを、私は重視しています。
このうち①②に関しては、普通に生きていれば周期的に巡ってきます。何年かおきにかならず訪れます。
③に関しては、一生涯の内に訪れる人と訪れない人がいます。
たとえば新月ちょうどで生まれた人は、進行太陽が出生の月にトラインになるのに、120年かかってしまいます。
平均寿命の間には実現しそうにありません。
といって、③がないからハンデがある人生というわけではありません。
ここは誤解なきよう。
このアスペクト発生時期に、運命の人に巡り会ったり、良い仕事と出会ったり、出方はさまざまです。
けれど、その人にとって「良き導き」となっていることは、ほぼ間違いないでしょう。
だから、このアスペクト発生期間中に「別れる」というようなことも起き得ます。
その相手との関わりを切ることが当人にとって「良き導き」という場合だってあるからです(当人には「悲劇」と思えるでしょうが)。
私自身にも経験があるのですが、太陽と月のトラインが生じていた3ヶ月ほど、異様なほど鑑定依頼が増えたことがあります。
それまでの平均的依頼に対して、です。
そして3ヶ月が終わると、元に戻っていきました。
ですが、より長い目で見たときは、現在ではその3ヶ月期間にあった依頼よりも多くの件数をこなしているのです。
つまり太陽と月のトラインは、「一時的な好調期」ではなく、階段を一段上るようなアスペクトだというのが、私の理解するところです。
その時期に努力したり、良き出会いや縁を得たことに感謝して、日常を明るい気持ちで生きていけたら、それもより人の幸せのためになる生き方ができたなら、その好調期に得た縁や人間関係が発展して、さらにより大きな世界で生きてゆけるようになる。
この時期に起きる自分の変化、出会いは重要です。
ただ、準備が整っていないと、何も起きないことがあります。
あまり意識しすぎず、流れの中で導きを信じて日常を送ることが重要です。
この期間中に大きな演奏会が控えているSさん。
及ばずながら、できれば応援に駆けつけようと思っているのですが、ここがSさんにとって一つのステップアップであることは間違いなさそうです。
ガンバレ、Sさん。
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