「前世的な因縁を表示する月のノード」
というのは具体的にはどのように表示されるのでしょうか?
一般的には、月のノースノード(ドラゴンヘッド)、サウスノード(ドラゴンテイル)はそれぞれに前世の良き因縁、悪しき因縁を示すとも言われます(分かりやすい表現で言うと)。
ノースノードとサウスノードは、かならず対向の位置に来ます。
たとえば鏡存在として、善行と悪行が対峙しているような感じでしょうか。
でもね。
これを単純に個人のカルマとか、そういうものだと解読するのはどうなんだろう、と私は考えていたりします。
月のノードというのは、太陽の軌道である黄道と月の軌道である白道の交点なのですが、意外に星座の中での移動速度が遅いんです。
基本的には他の天体と異なり、12星座を逆行しています。
今は山羊座にあるんですが、水瓶座から山羊座に入ったのは昨年の8月くらいで、山羊座から射手座に移るのは来年の3月ですから、木星か土星なみにゆっくり移動するんです。
つまり同学年の人は、たいてい同じ星座の月のノードだったりします。
ある年代に生まれるグループにも、なんらかの魂的な傾向はあるのかも知れませんが、個人の個性としてのカルマ、宿命を示すものとしては、ずいぶんおおざっぱな印象を受けます。
射手座にノードが入っていたら、みんな、同じカルマなの?
とは考えられない。
この場合、重視すべきなのはノードと他の天体のアスペクトではないかと私は考えています。
星座やハウスも背景として考慮に入れつつ。
アスペクトなら個人的な特質として扱えますから。
サビアンシンボルなども参考にして良いでしょう。
ただ、月のノードは一般的には人との接点と言われておりまして、これが土星と合だったりすると、人との交わりが苦手だったり、あるいはかなり限定された人間関係と結ばれていくという運勢なのかも知れません。
かならずしもカルマ的なものにとらわれるのは、その人に対する印象を変なふうに歪めてしまうかも。
ただ、Aさんのノードや、ノードと合になっている土星に対して、Bさんのアセンダントが合になっているなどは、ある程度有意な符合と思われます。
他の部分と合わせて解読することで、その意味がほどけてくることもあるでしょう。
ただ、短絡してはいけません。
ノードと土星の合は、Aさんの生まれた頃の人は、みんな持っている可能性があり、それにアセンダントが一致するだけで「運命的な人」とは言い切れません。
このへんも確率論です。
同じ条件を備えている人が、この世にどれだけ存在しているか、ということを考えたらいいわけです。
結構それが多くても、他の部分での符合が認められれば、運命度(?)は上昇します。
家族、とくに親子は、この問題について考えさせてくれる良い材料になります。
かならずしもではないのですが、親子にはよく「合」が発見されます。
何かと何かの星の合ですが、それが相互に親と子の星の象徴として機能していたりするから面白いです。
ホロスコープ上に示される運命というものが一切この世に存在せず、ただの偶然で子供が生まれてくるのなら、なんでここがピンポイントで一致しているの? これすごい確率だよ! と言いたくなるようなチャートによくお目にかかります。
宇宙って、本当に不思議ですよね。
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