今日の記事に関連したものです。
少し疑問に感じるところがありコメントさせていただいたのですが、
トランジットなり進行なり、ある惑星がハードなアスペクトを形成した場合、その試練の大きさは出生図のコンディションによってどのように左右されるかということです。
たとえば、冥王星は一般的に凶星として扱われていると思うのですが、トランジットなり進行なりで、冥王星が太陽に合のアスペクトを形成した場合、生じる事象は人によって様々かと思われます。
まったくもって死にそうな目にあった、と思う人もいれば、ふつふつと湧きあがってくるような念のような力を授けられたと感じる人もいるかもしれません。
本人が感じる事象の違いは、アスペクトしてくる惑星の出生図でのコンディションによるものも大きいのでしょうか?
たとえば、先ほどの冥王星の例でいくと出生図で冥王星にハードなアスペクトがある人は冥王星の作用がかなりハードに働くとか。。
出生図の冥王星の状態が良好であれば良い方向にエネルギーを使いやすいとか。
また、多少話はそれますが、もともとの出生図にハードなアスペクトを持っている人は進行なり、トランジットなりでハードなアスペクトを受けても打たれ強い(ソフトアスペクトが多い人はその逆)というのは何かの本で読んだ記憶があるのですが。
お答え。そして今日の記事です。
出生図はすべての基礎設計のようなものです。
そこに描かれないことは基本的には起こらないし、起こったとしても軽いもので終わる。
以前にもたとえで書いた覚えがあるのですが、「交通事故に遭いやすい」運気というのはホロスコープ・チャートに表示されます。
こういう人は火星や天王星、あるいは移動の星、水星のコンビネーションなどでハードアスペクトを作ったときは、要注意です。
本当に事故が起きかねません。
でも、世の中には「交通事故」などいちども遭わずに人生を終えるかたもいらっしゃるのですが、こういう人のチャートには「事故」の運勢が希薄だと考えられます。
そのような場合、強い事故誘発のアスペクトが生じたときも、軽く後ろから追突されたとか、不注意で車をどこかにこすったとか、その程度で済むと考えられます。
当然、トランジットや進行の運気でハードアスペクトが生じたとき、起きてくる出来事は出生図の構成によって左右されます。
たとえば出生図の中で、冥王星とのハードアスペクトが顕著なかたは、トランジットや進行で冥王星とのハードや合が生じたとき、まさに「死ぬような目に遭う」ことも考えられます。
出生図で、冥王星との間にトラインなどソフトアスペクトがある場合、これは冥王星の「念力」のようなパワーを受信することもあり得ます。霊感の強そうなチャートなら、なおさらです。
だから、トランジットや進行で、ある星のハードアスペクトが生じたときは、出生図の中で問題の星がどのような役割を果たしていたか、星座、ハウス、他の星とのアスペクトなどを読むことが第一になってきます。
それを考慮せず、金星と太陽が合になったから、結婚や愛情の喜びがあるとか、金運が上昇するとか、短絡するのは誤読につながります(まあ、太陽と金星の合ならだいたい良いことしか起きないんですが、出生図の中で金星が最悪のコンディションだと、金星の問題が生じる時期にもなりかねません)。
あと、ハードアスペクトを持っている人は、打たれ強いか、ということですが、一概には言えません。
なぜか?
問題の星のハードアスペクトをこれまでに受けてきた流れの中で、その人がどのように過ごしてきたか。
これが重要なのです。
たとえば土星とのハードで逆境や試練を受けてきた人が、その過程で「萎縮」「悲観」「うつ」といった状態に落ち込んでしまっていたら、それはハードを受けることで、自分というものをネガティヴな方向へ落とし込んでしまったことになります。
次に土星のハードが来たとき、さらにやられてしまう危険もあるのです。
しかし、これまでの人生のハードで、土星によって堅実な見方、努力、忍耐というようなことを学んできた人は、十分に免疫を身につけてきたと言えます。
だから、何かのハードアスペクトが巡ってきたとき、スイングバイをうまくできるかどうかも、それまでの生き方が深く関わっていることになります。
それまでのことは変えられませんから(過去ですから)、ホロスコープを読むなどして星の影響力を学ぶというのは、それを変える良い機会ともなり得ます。
たった今、ここから変わって行くしかありません。
さて、明日はこのことに関連して、おそらくこれまで誰も指摘したことのない星の影響の出方について記事にしたいと思います。
このスイングバイ理論のキモともなります。
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