地、水。
この二つのエレメントは、かならず女性星座です。
これから後の風と火は男性星座。
ゆえにこれらのエレメントの気質は、たとえ女性であっても男性的、能動的な部分があるということになります。
さてさて。
風のエレメント。
いったい、どのようなプレゼントを喜ぶ星座なのか。
風のエレメントの特徴は、「知」「理性」です。
なぜそうなのかということは、ハウス区分を考えてもらったら分かりやすいかも知れません。
双子座の定位置3ハウスは、「兄弟」の部屋です。
天秤座の定位置7ハウスは、「配偶者」の部屋です。
水瓶座の定位置11ハウスは、「友人・環境」の部屋です。
これは非常に単純な割り切り解読ですが、シンボルとしては理解しやすいはずです。
兄弟、配偶者、友人。
これらは自分の人生で直面する、親を除くもっとも近しい者達です。
親との関係はスクエアのハードアスペクトです。
しかし、3、7、11。
これらはセクスタイルか、7のみオポジションです。
7は自分自身である1ハウスに対向しているので、もともとハードアスペクトなのですが、180度という対向関係は一概に悪い関係ではありません。
正面から向かい合う関係で、だからこそ配偶者の部屋なのです。
まあ、要するに親を除く、人間関係の部屋が3、7、11なのです。
つまりこれらを定位置とする風のエレメント星座は、すべて「自分ではない誰か」との関係を象徴していることになります。
自分以外の人間とうまく付き合っていくためにもっとも必要なものはなんでしょうか?
それは……
理解です。
理解するためには、自分だけでは不十分です。
「知識」が必要です(←これが双子座のプロセス=知の拡大)。
次に対人関係での実践、知識を携えて相手と向かい合うことが必要です(←これが天秤座のプロセス=配偶者との否応ない関係。鏡存在として自分を教え導く人間関係)。
さらに「あなたと私」という7ハウス・天秤座の経験をふまえ、自分の得た知識と体験を、今度は「知恵」として活用し、周囲に広げていくのが友人関係ということになります(←これが水瓶座のプロセス=知恵の活用と交流)。
こういう説明をすると理屈が通るように感じられるかたと、
「え? 違うんじゃない? たとえば友人とかが先で、その次が配偶者なんじゃない?」と思われるかたがいて当然です。
これについてはまた別記事で詳細しますが、それもありなのです。
一般的には反時計回りの3←7←11という星座の巡りのプロセスなのですが、
11←7←3という時計回りのプロセスも占星術にはあると考えられます。
まあ、これはまた別の機会に。
とりあえず、風のエレメントは「人間関係」と、それがあるがゆえに働かせなければならない「知性」「理解」というものがある、その象徴だとお考え下さい。
すると?
この風のエレメントは、本質的に知的欲求や、対人関係の中で学び、身につけていこうとする姿勢に関わっていることが分かります。
こんな風のエレメントは、場合によっては
理屈っぽく、
論理武装する割に弱かったり
します。
それは自身の体験を元に、人生を理論的に考えようとする質に関わっていて、多様なこの世の現実の中では「自分の理解や考えが及ばない」ことも多いためです。
だから傷つく。
そして、だからこそ、また
もっと知りたい
と思うのです。
風のエレメントは、「人間」という存在の本質に関わっています。
もっとも人間的なエレメントと言えるでしょう。
なぜなら、人間とは、
人の間、と書きます。
「人間」とは、すでに「人とはたった一人で存在するものではない」という知恵が凝縮されたような漢字です。
他人が存在しなければ、自分も存在しない。
自分が存在しなければ、他もまた存在し得ない。
最先端物理学の量子理論がすでにこの漢字の中にあるかのようです。
風のエレメントは、もともと他人との関係の中に自己の存在を見出して行くので、ある意味、もっとも人間的なのです。
こんな風のエレメントが喜ぶプレゼントとは?
かなり理屈っぽい論理展開になってしまいましたが(風のエレメントらしく)、これは単純明快です。
知のエレメントである風の星座たちには、
すばり

その人の好奇心や興味を刺激するようなもの
が良いと思われます。
つまり既存の、ありきたりなプレゼントではなく、まったくその人が想像もしていないようなプレゼントを用意してください。
風のエレメントでは自分の「知識内」のものに対する驚きは、さほどではありません。
ただプレゼントをもらって、嬉しいというのは当然あると思われるのですが、思わぬプレゼントであればあるほどその喜びは大きなものとなります。
つまり想定外の品物を用意すべきなのです。
もちろん、あまりに突飛すぎて使えないものとか、ダサいものはやめてください。
風のエレメントは「洗練」ということにも関連しています。
野暮ったいプレゼントはやめましょう。
また、水のエレメントとは異なり、意外な人物からプレゼントされても(付き合いが浅くても)、受け取りやすいのが風のエレメントです。
人間関係でも男性星座、知的拡大を目指すわけですから、未知の人物からのアプローチも

「あの、おれ、まえから君のことを見ていて、突然なんだけど誕生日プレゼント。もしよかったら、付き合ってくんないかな」
なんていうアプローチも、風のエレメントには刺激的な展開です(風の生まれ星座でも、こうした気質が薄い人がいますから、ご注意を)。
また物品としては、やはりその人の精神活動を満足させるようなものも良いでしょう。
読書家であれば本でもOK。
パソコン、携帯電話などを贈るというのもありです。
かような風のエレメント。
知的ですてきな

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