或る人の死に |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

妻の親戚筋で不幸があり、明日には葬儀に参列する予定のzephyrです。

重なるときには重なるもので、また別な訃報が昨夜、届きました……。
自殺だそうです。

重い……。
とても苦しい気持ちになりました。
悔しい気持ちにも。

妻のご親戚は、もうすでにかなりご高齢ということもあり、周囲も受け入れることはさほど困難ではありません。
私は大家族の中で育ちましたから、曾祖父母、祖父母と、はっきりと認識する形で、これまで四人の家族を送ってきました。このうちもっとも早くに亡くなったのは祖父で、これは少し早すぎる他界だったかも知れません。しかし、他は米寿を超えてからですから、家族も「十分に天寿を全うしたのだろう」というような思いでした。

けれど。
まだ働き盛りの人間が、自ら命を絶ってしまうなど……。

たしかに無理に無理を重ねてきていた人でした。
いろんな意味で不幸や苦しいことも体験してきたはずの人でした。

だからこそ、これからは違った生き方ができたのではないか。
そんなとば口に立ったところでの死――。
残されたものは愕然としますし、立場によっては自分自身を責めてしまいます。

自分のせいではないか。

どうしてもそのように感じてしまいますし、どうしてこうしてあげられなかっただろう、ああしてあげればよかった、という後悔にさいなまれます。

私にしてもまんざらまったく接触のない人ではなかった。
気づいてあげれば良かった……。
なんのための占星術なのだろう。
昨夜、悔しさに涙がこぼれました。

もちろん過去に関わったすべての人のチャートなど、チェックはできません。
「そんなんできたら神様じゃない」
そう。
その通りなのです。

でも……。

もしこのブログを読んでいる方の中に、たった今、絶望や悲嘆の中にくれている魂がいるとして。
どうか、お願いします。

自ら命を絶たないで。
私たちはそれぞれの計画をもって、この世に生まれてきています。
すべては自らの計画と、そしてたった今、自分自身が抱いているものが引き寄せています。
でも、クリアできない課題などないはず。
なぜなら背負いきれないほどの課題を、自ら課すはずがないから。計画しているのは自分なのだから。

きっと、みんながそれぞれに幸せになれるための道筋や手段を持っているはず。


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一日も早いご冥福を祈ります。