せとうち児島ホテルのランチ |  ZEPHYR

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 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

「昨日は、ZEPHYRスタッフでもある神奈女凛とせとうち児島ホテルの9Fトップレストランでランチをしました」
と、報告する予定でした。
ところが、予期せぬ事態が生じ、四人でランチすることになりました。

せとうち児島ホテルは、私が配ぜんスタッフとして入っているホテルで、前々から、どーしても「今月のランチ」が食べたかった。
せとうち児島ホテルのトップレストランのランチは、平日は1800円からあるのですが、このウイークデー・カジュアル・フレンチはメインディッシュを魚か肉料理かでチョイスできます。
今月のランチの肉料理が「牛ほほ肉の煮込み、パイ包み」なのです。
これが、めっちゃうまそうだった。
自分で料理を運びながら、久々に「客として食いてえ」と思ってしまった。

だから、予約も入れ、神奈女に声をかけていたのです。
なぜ、神奈女凛と一緒に行こうと思ったのか?

じつは前にもちょっと書いたことがあるのですが、神奈女って、めっちゃ、水っぽくて、なんか愛人っぽいんです。
「こいつを連れていったら、きっとホテルのスタッフは……」

なになに?
zephyrさんが連れてきた人、あれ、奥さんじゃないよね?
どーしたの? ヤバくね? 愛妻家で知られたzephyrさんがぁぁ!叫び

腕を組んでホテルに入ったりしたら、もう、きっとあらぬ妄想が人々の間に広まって広まって……(悪魔のしっぽがぴくぴくしている私)……さぞかしおもしろおかしい噂が広まるに違いない。
そう画策していたんですね。(←誤解を受けることを、ぜんぜん恐れていない)

ところが19日の夜。
ホテルの女性社員であるTさん(19才)が、滅多にないことなのですが、9Fレストランのヘルプに入ることに。
お客さんが入る前に、みんなで雑談をしていたら、厨房のシェフであるNさんとTさんが話していて、
「おめー、今月のランチ食べたいんだったら、はよ来んと終わってしまうで」とNさん。
どうやらTさんは、今のランチが食べたかったらしい。
「私は月曜に食べに来るよ、友達と」
と、うっかりいってしまったのが運の尽き。
「そうじゃそうじゃ。なら、おめー、一緒に連れてきてもらえ。おごってもらえ」と、Nシェフ。

おいおい、オッサンむかっ この話の流れじゃ、誘わんわけにいかんだろ。(←私の心の声)

「いいよ。一緒に来る?」
「えー、いんですかぁ」
「いいよ。ごちそうしたげる」
「ほーんとですかぁ。お願いしますぅ」
天真爛漫、超天然のTさん。

ランチ一個分の金銭的な問題なんかともかく、私はこのときに自分の計画が瓦解していくショックを感じました。
前日には神奈女の方から、友人のA子さんも一緒に来たいという申し出があるとメールがあり、なんと急転直下、四人のランチに。
しかも顔ぶれがすごい。
Tさんと神奈女&A子さんは、なんの関係もない! という不思議な組み合わせ。
接点は私ですね。
A子さんは神奈女と共に、私の初期からの占いのお客さんでもあり、今は大切な友人でもあるので。

こうした流れがなければ、決して顔を合わせることもなかったTさんと神奈女たち。

しかし、私の計画は崩れてしまった(ノ_-。)
という話を当日すると、神奈女はレストランに入るときに、私の腕を取り、まるで恋人同士のように寄り添う。私たちはそのままずんずん歩いて入ってゆきました。
現場には、私の代わりに入っている配ぜんのK君、そしてレストラン責任者のKさんが。
Kさんは、腕を組んで入ってきた私たちに呆然。
「いらっしゃいま……」と口にしたきり、案内もせず立ちつくし、私たちが先にフロアに。
「Kさん、席はどこですか」
「あ、ああ、6番テーブルです」
6番テーブルって、私はわかるけど、案内してよ。

それくらい、Kさんは呆然としてました。
(≧▽≦)///
けっこうおもしろかったけど……Kさん、ごめんなさい。

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昨日は快晴で、高台のレストランの最上階からは、こーんな見事な景色が。
ロケーションだけでもごちそうです。

さて、料理です。
普通はスープ、前菜、メイン(魚か肉かのチョイス)、デザート、コーヒーまたは紅茶、これにパンが付くという構成なのですが、今回はゴージャズでした。
スープは人参のポタージュ。
写真撮るのをうっかり忘れたのですが、カボチャのような色合いです。
でも、人参の甘みがたっぷりの濃厚ポタージュ。

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オードブルはホタテ貝柱のグリルと里芋。
さわやかな春菊ソースでいただきます。今日はサービスで、サワラのたたき、生姜ドレッシングが添えられていました。
春菊ソースはたしかに春菊の風味が。ホタテに合います。
サワラもウメー。

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普通のランチに、700円プラスすることで、メインディッシュをもう一品ハーフで追加できます。つまり肉料理のメインを選んでおいて、魚料理のハーフサイズを追加できたり、その逆もできたりするのですが、これがそれ。
子フグのカダイフ巻きフライ。一夜干ししたカブが下で(そうすることで甘みが増す)、ポテトのマッシュ、そこにカダイフ巻きの子フグのフライが立てかけられてます。
これもけっこういけてます。カダイフというのは、縮緬状の小麦粉の衣です。これのシャクシャクした食感と、子フグの塩味。
トマトソースとバジルソースの組み合わせもGOOD!

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メインディッシュです。
見てください。
このパイ包み。
見るからに美味しそうでしょ。
これをざくざくつぶして頂きます。
中は熱々の煮込み。
ほほ肉と一緒にキノコが。

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牛ほほ肉の煮込みです。やらけ~!
とろけそうです。
ソースがまた絶品で、パンに付けて食べるのも良し。
パイ生地で食べるのも良し。

ちなみにパンは、フランスパン、自家製の黒豆パン、ライ麦パンの三種でした。

これにきな粉のブランマンジェと、コーヒーまたは紅茶が付きます。




飽食しました。
期待通りのうまさでした。
Nシェフに感謝。



その後、下の喫茶ラウンジでマンゴー・ジュースを飲んで帰った私たち。
A子さんは、私の誕生日祝いにパンを焼いてきてくれていました。
神奈女もデジカメのケースをプレゼントしてくれました。

彼女たちと別れ、ホテルを後にしながら、彼女たちの幸せが続くこと、そしてこのような良い関係がずっと私たちの間に続くことを願わずにはおれませんでした。

愛しているよ、娘たち。

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