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同い年、学年で言えば1個上の奥さんをもらっているzephyrです(つまり妻は早生まれ)。
年上の女房は金のわらじを履いても探せ、とかいう昔の格言(?)めいたものがありますが、これは、まあ、要するに年上の女房は面倒見が良く、尽くしてくれるから、という意味合いで使われているようですね。これは場合によっては、ダメ男&尽くし型女房のコンビにも発展しかねないような気もします。
男がダメだったら、年上の女房がかえってダメにしてしまう可能性も秘めているわけですね。
もっとも、今時、年上の女房=尽くし型なんていうことは、ナンセンスです。
自分勝手な人間はだいたい基本、自分勝手ですし、それは男であろうが女であろうか、年上であろうが年下であろうが、あまり大差ないような気がします。
年上でバツイチ、子持ち、でもつきあっている男性に優しくなんてできない女性の実例も知っています。
占星術では、自分の配偶者となる人物が、だいたいどんな星に該当するか、解読する方法があります。
男性の場合は、月の状況を読みます。
月の入っている星座。
そして月がアスペクトを取っている他の星と、その座している星座(とくに月が接近の第一種アスペクトを取っているものを重視する。接近というのは、これからその二つの星がアスペクトの正確な度数に近づいていくもので、誤差ゼロになってから離れていく状態を分離という)。
私の場合、月は主に三つの星とアスペクトを持っています(オーブ=許容角の取り方にもよりますが)。
太陽とスクエア。
水星とスクエア。
土星とトライン。
このうち、太陽との関係は分離なので除外します(正確な度数からかなり離れていますし)。
すると私の場合は、ハードアスペクトの水星とソフトアスペクトの土星だけが残るようになります。
それぞれ入っている星座は山羊座、水瓶座です。
水星と土星からは真逆の意味合いが出てきます。
水星には「若い人」の暗示、土星には「年配者」の暗示がそれぞれあるのです。
これは私が結婚するかもしれなかった二つの可能性を示しています。
山羊座・水星・ハードのみを解読すれば「現実的なものの見方をする年下の女性で、結構おしゃべりかもしれない。きついところがある」などの女性像。
水瓶座・土星・ソフトのみを解読すれば「理想主義者の年上の女性。しっかり者で真面目」といった女性像。
えー ( ̄∇ ̄ )
この二つの星を足して二で割ったら、微妙に年上でも年下でもない今の奥さんになったのか? と問われれば、それはおそらく違います。
占星術ではあまり星の力が相殺されるということはなく、どちらも有効なのです。
ただ、星の出方というのは、土星だからといって、かならずしも「年上」では出ません。
ものごっつい真面目で厳格、ひじょーに抑圧的な妻、というのも考えられます。
また土星の表示する他の意味、たとえば職業で言えば建設業とか農業、あるいは状況的に解読すれば、きわめて伝統的で格式のある家柄とか、そういったことも暗示する可能性があるのです。
要するに「形」で出るか「性格」で出るか、実際のところは「出てきてみないとわからない」のです。
占星術師に指摘できるのは、そのいくつかの可能性の解読に留まりますし、直感的にひらめいても可能性に留めるべきというのが、私の考えです。
というのは、将来の結婚相手が解読できたからと言って、たとえば「年上ですよ」なんて断定的に言ってしまうと、それを言われた人は鵜の目鷹の目で年上ばかり見るようになってしまう可能性もあります。
その結果、その運命の人に至るまでの間に、いくつか経験できるはずの貴重な恋愛をスルーしてしまう危険もあるのです。
人の魂のプログラム、ブループリントの中には「一度辛い経験をしてから、本命に出会う」なんていう計画が存在しているケースも考えられます。
その辛い経験がその人を成長させ、運命の人との関係もうまく行くようになる。
なのに、逆に言えば、その経験をキャンセルしてしまうと、いつまでたっても本命に出会えない、ということすら起こってくるかも知れないのです。
私の場合、今の妻はほぼ水瓶・土星と考えられます。
というのは、妻のチャートでは水瓶座に星が集中しており、月も同じ土星もここにあるからです。なんと5個も星が水瓶座にあります。
つまり「年上」という条件はかすかに残しながら、私のチャートの土星的な要素は、彼女のチャートの中に別な形で表現されているわけです。
山羊座・水星に該当する項目は、ほぼ彼女の中にはなく、この水星に該当する人物が、たぶん一昨日の記事にあった、1997~8年に私が結婚するかもしれなかったもう1人の存在かと思われます。
複数の星が配偶者の表示星となっている場合、1人の人間に集約的に出る場合もあれば、複数の人間に分散されている場合もあります。
離婚相がある人で、表示星が複数ある人は、分散されている可能性が高いと見ていいでしょう。
山羊座・水星だからといって、ずばり山羊座を指すわけではありません。ここも、皆さん、誤解なさらないように。
山羊座の支配星は土星ですから、土星の影響の強い女性であれば、この範疇と見なすことも可能です。月やアセンダントが山羊座に来ている女性かも知れません。
チャート解読は画一的に行うべきではありません。
多角的に見て、臨機応変に多様な解釈を加えていく必要があります。
ちなみに男性は月が妻の表示星ですが、女性の場合は太陽を重視します。太陽は自分自身ですが、とくにこれがアスペクトを取っている星を重視します。
また7ハウスと同じエレメントの生まれ星座、アセンダントと同じエレメントのまれ星座の異性と結婚するケースも非常に多いようです。
7ハウスは配偶者の部屋なので、やはり月や太陽と同等か、それ以上に重視します。
結婚するなら同い年? 年上? 年下?
そんなもの、本人のホロスコープ・チャートに聞け、ということですね。
個人差があるので、画一的な答えなんかあるわけがない。
