結婚しようとすると、障害に出会う人 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

やっぱり家はいいな、と思うzephyrです。

私の太陽は4ハウス(家庭)にあり、そこに居心地の良さ、自分があるべき場所を感じたりしますが、家庭環境によってはとてもそんな実感がもてない方もいらっしゃいます。
先日も、家にいても家族がまったくバラバラ、炊飯器はおろか、米や味噌、冷蔵庫の中身まで別個になっている母と娘の話を聞きました。
彼女(娘)にとって、家庭は居心地の良いものではないようです。

選択している人生の違いですねー。
人は自分の人生を計画して生まれてきますから。
したがって、大局的な意味では、たとえば私の方が勝ちとかいうのはありません。
強いて言うなら、みんな、勝ちです。
ひどい目に遭っているように見えても、その人の人生は成功しています。

たとえばここに私が夫婦関係や家族のことを書きます。
以前、そういった記述がまぶしい、というお言葉を頂いたことがあります。
それを得てない人から見ると、夫婦仲がよいことも無遠慮に書けば嫌みになってくるかも知れません。
子供を得ていない人から見れば、私が子供のことや知人の妊娠や出産の話など書けば、それだけでもう傷つくかも知れません。
といって、そういったことに何も触れない記事というのも、まったくあり得ません。

本人はそれと意図しない言葉が、人を深く傷つけてしまうことがあります。
そのために取り返しのつかないことになることも。
そんなことがあることを私は身をもって思い知らされたことがあります。
過去最大の過ち。
なのにうっかり繰り返してしまうことも、またあります。
根が迂闊なのでしょうね。

そんなことも視野に入れながら、書き進めてまいりたいと思います。
同時に、すべての人が、じつは失敗などないのだということを知ってくれたら、とも願います。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今日は、太陽と月が正確な対向配置になっている人について。
つまり180度、オポジションというアスペクトを持っている人ですね。
出生図がこうなっている人は、つまり満月のときに生まれていることを意味します。

今日触れるケースは、そのオポジションが1度以内の非常に誤差の少ないアスペクトになっている、ある男性Aさんと女性Bさんのお話です。
AさんとBさんは、まったく無関係で、つながりはありません。
しかし、チャートには太陽と月の誤差なしのオポジションがあります。非常に強いものです。

太陽と月のオポジションは、その人の人生上の達成に、様々な意味で障害を持ってくると言われています。
月は動機、太陽は実現でもあります。
動機と実現が対立しているのですから、目指すことの実現には非常な困難が伴うことがあります。

ことに。
結婚問題でそれが起きることは、かなり確率が高いのです。
太陽と月は自分と配偶者の関係をそのまま暗示しています(父母の関係を含む)。
それが対向しているのですから、場合によってはこれは離婚相にも転じますし、それ以前に「結婚」という実現が様々な形で妨害されたり、障害に出会ったりということが起きやすいようです。

Aさんはバツイチ。
近年、おつきあいしてきた女性もバツイチで、三人の子供が女性の方にはいました。
Aさんは結婚したがっていましたが、相手の女性の精神的な部分に様々な問題が多く、それが子供に出ていたり(不登校)していました。
Aさんはなんとかその女性の力になろうと尽力しましたが、結局、別れに至りました。
この女性との結婚話は結果的に壊れたのですが、Aさんのご家族はやはり歓迎するという感じではありませんでした。相手の女性に子供が三人もいるのですから、親御さんとしてはやはり抵抗があるでしょう。
本人がどうしてもしたいのなら、という感じでしたが、本来なら真正面から反対する親御さんも多いでしょうね。
とりあえず親御さんは、ほっとされる結末だったわけです。

Aさんのチャートを解読した当初から、私はこの太陽と月の関係から、「すんなりとうまく行く結婚はないだろう」と考えていました。一度すでに離婚しているわけですから、そこでいくらか消化されているとはいえ、この太陽と月は誤差なしのハードアスペクトです。
簡単に解消するとは思えません。
その女性を結婚したいと連れてきたというのも、Aさんのそんな運気のなせる技でしょう。
わざわざ反対されかねない女性、多くの問題を抱えている女性を連れてきたわけです。

その女性との関係が終わった後、Aさんの前に現れたのは、まったく別な女性。
いったい、どんな人なんだろう?
チャートを見て、私は驚き、笑ってしまいました。
Aさんとまったく同じ、太陽と月のほとんど誤差なしのオポジションを持っているのです。

「ああ、これだ」と思いました。
これまでAさんは現実の条件の中に、太陽と月のハードアスペクトを持つ女性を連れてきていました。
しかし、今回はその相手自身の運気の中に、その条件を満たす女性を連れてきたのです。
たしかにパズルのピースがぴたりと合うように、これならお互いに相手の条件を満たしています。

ただその女性とのおつきあいは、女性自身の辛辣さもあって(ズバズバ、グサグサという口だそうです)、Aさんにとっては非常に手強いものとなっています。
しかし、この女性とならAさんは自分がそれを受け止めるだけに成長し、その女性との関係の中だけで苦労していけば、少なくとも周囲に迷惑などかけることもなくやっていけそうです。

はたしてAさんの今後がどうなるのか。
願わくば、幸せになってほしいものです。

さて、Bさん(女性)のケースではどのようなことが起きているかというと、おつきあいしている男性がいるのですが、これが現在、家族に猛反対されているようです。
多くは学歴などの点が問題にされているようです(Bさんの方が高学歴)。
お家柄もいいので、そこらあたりも。

太陽と月がオポジションにある人は、どうもこのように状況的に難しい相手と結ばれてしまうことが多いようです。
以前、家族に反対されているのを押し切って結婚した人は、その瞬間が愛情のピークで後は落ちる一方になってしまい、結果的に離婚する可能性が高いという話を、このブログでも紹介したことがあります。
たしか多くの事例を見てきた探偵の本に書かれていた感想だったと思います。
実際、運気的にもそのようになる可能性はあります。
しかし、本当にその人と続くか続かないかは、チャートを詳しく解読していないと分かりません。

縁が深ければ、数々の障害と闘いながらも生涯を共にできるかも知れません。
ある時期まではごちゃごちゃあるけれど、そこから先は楽になっていくということもあるでしょう。

しかし、ここで私が申し上げたいのは、まず太陽と月が誤差無しのオポジションになっているような人は、あきらめてくださいということです。

あきらめる?
なにを?
結婚を?

いやいや、先走らないでください。
私があきらめてほしいのは、「何事もなくスムースに結婚する」というシナリオです。
太陽と月がオポジションの人は、結婚に関して上記のような問題が起きる可能性が高いのです。
もしこのようなアスペクトを持つ人が、何事もなく結婚したら、その後の方を心配しなければなりません。

他の人は祝福されてうまくいっているのに、自分だけどうしてうまく行かないの?
どうしてもそのように悲しく考えてしまいがちです。
ここを、考えを切り替えてほしいのです。
自分は結婚に関して困難を克服していく人生を選択している。
だから、うまく行かないのは当然、ぐらいに考えてみてはどうでしょうか?

そうすると持ち上がっている困難に対処する姿勢にも変化が起きてきます。
うまくかないことが起きるたびにめげてしまうことも少なくなってきます。
なにせ、当然のことだからです。

ここを、「うまく行く方が当然」と考えていると、悲しくしなってしまいますし、落ち込んでしまいます。

でも、太陽と月のオポジションの人は、対人関係、とくに自分と配偶者の間に大きな課題を設定して生まれてきています。
そここそが今回の人生を生きる目的の一つで、それを克服したときこそ、もっとも大きな喜びを得られるはずです。

最後に一つ。
太陽と月のオポジションを持っているから、いつまでも不幸だとか、いつまでも苦労が続くということはありません。
それもまた本人の意志と選択に関わっています。
幸せになることは、誰にもできます。

ゆるゆるガンバレ!
Aさん、Bさん。

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アオコさん。今日はだいぶ元気になりました。昨日はよく眠ったので。

pyonchanzさん。仏教的な知恵の観点では、そのような表現になるのでしょうね。心の有り様は重要です。

たろうさん。コメント、ありがとうございます。これからも、ゆるゆるがんばります。