ゆるむこと (補足) |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

sakiさんから、とっても重要なコメントがございました。
ありがとうございます。感謝感激でございますm(_ _)m

>ゆるむことが自然にできる、というのがまさしく占星術でいう「トラインを持つこと」ではないかと思いました。

じつはまた別な項目で書こうと思っていたことが、まさにこれなのです。
それに「ゆるむこと」シリーズには、ちょっと補足しておきたい点もあり、今日はこれを書くことにしました。

>困った状況においても、いつも余裕に見える友人がいます。
>彼女はバースチャートに「トライン」を多く持ちます。
>運が良いからうまくいくのではなく、いろんなことをそのまま受け流せるからうまくいく。
>おそらく生まれながらにして、力の抜きどころを知っているんです。

>「スクエア」は逆に頑張ってしまう。放っておけないんだと思います。
>もちろんそれが努力によって成功することもありますが、気がつけばそのことばかり考えていて葛藤を生んでしまいます。
>アイデア商品が山ほど開発され、向上心が良しとされる日本人にはある意味欠けている力かもしれません。

じつは私も出生チャートにトラインを多く持つ方です。
ゆえにこのsakiさんの仰ることは、すごく良く理解できるのです。

トラインを持つ人は、その相互の星の意味するところで幸運を体験しやすいはずなのですが、なぜトラインで幸運を招くことができるのか、という根本的なことを考えたとき、じつはその人のコンディション以外にはなかなか理由が見つからないのです。
これは「ゆるむこと」シリーズで書き漏らしていたことなのですが、ちょっと前の記事でもシンクロニシティを招きやすいコンディションというのがあり、それはリラックスして明るい気持ちで過ごすこと(自分の命運を信じて、天意に任せるような心持ち)だと述べさせて頂きました。
このこと自体は、いくつもそうした事例の報告がありますし、私自身、シンクロニシティが起きるときというのは、まさにそのようなときが多いと実感します。

つまり力を抜き、天意に任せ、すべき努力さえしていれば、その人は自然と良い方へ導かれるというのが現実の法則としてあり、占星術的にはこれがトラインに代表されるソフトアスペクトなのではないか、と思うのです(sakiさん、すごい!)
たとえばハードアスペクトが多くて、ある事柄について解決なり達成のため、ありとあらゆる努力をしてきたような人が、あるとき「もういいや」と、あきらめというのでもなく、ふっと肩から力が抜けて、執着から離れられる瞬間があります。
こういうときにトラインが訪れている、というような傾向があると感じます。
そんなとき現実に、なんでもなく解決してしまうのです。

よくお金に執着していると、逆にお金はその人に寄りつきもしないとか言われますよね?
「金がない。金が欲しい」
そんなことを言い続けていると、逆にお金から遠ざかられてしまうのです。
逆に執着しないでいると、自然と集まってくる。
こういうお金に関する態度と現象に、なんらかの因果関係があるのを、私たちは実生活の中で知っています。

ソフトアスペクトが多いチャートを持つ人でも、その中にいくつかハードアスペクトを持っていると、その星や星が入っている星座やハウスの問題に関わってくると、いきなりリラックスすることができなくなり、過敏な反応を示して、人や物事を拒絶したり、解決のためにむちゃくちゃ努力したり、ということがあります。
誰しも「弱点」というのか、触れられたくない部分というのがあり、そこにこそハードアスペクトは関わっています。
うまく行かないことは、やはりハードアスペクトで示されているのですが、その意味するところはその人の人生の中で負荷を与えられ、障害を乗り越えなければならない事柄です。
それなしの人生など、普通は考えられないはずです。
なにも問題のない人生など、魂は生きてみたいと望むでしょうか?
希にはあるかも知れません。
「今まで辛い人生ばかり選択してきた。だから今回は楽に生きてみたい。人生を謳歌したい」
「まだ未熟だから、すごく楽で楽しい計画にしておきたい」
あるかも知れません。実際、そんな楽な人生のチャートを見たことがあります。

しかし、ほとんどの人がなんらかの克服すべき課題を持って生まれています。
修行というような言い方はあまり好きではないのですが、そういう表現をとる人もいますね。
人生には学びの場として意味がたしかにあるように思います。

とはいえ、です。
あまりにも頑張りすぎると、壊れてしまうケースもあります。
努力すれば何でも達成できる。
そのように思い込んでしまっても、絶対に無理なことはこの世にはあります。現実として。
どうやっても解決できない問題に直面したときに、逃げ場がなくなってしまいます。

天意に任せ、リラックスして明るい気持ちで過ごすことは、イコール、ゆるむことなのです。
そして、そのような状態でいれば、シンクロニシティが働き、事態が解決に導かれるということもあるでしょうし、また、たとえどうしても解決できない問題があったとしても、なんらかの別な道が示されることも起きてくると考えられます。

私が「ゆるむこと」について書いてみようと思ったのは、そういった動機からでした。
頑張ることは悪いことじゃないし、それなしの人生もあり得ない。
でも、頑張りすぎないで下さい。
そんな意味を込めて。

人気ブログランキングへ