同じK配ぜんからSさんという女性が、私が常勤で入っているフレンチ・レストランにヘルプでやって来ました。
SさんはK配ぜん屈指の
男運の悪い女性
です。
でも、付き合う人がたまたま性格が悪いとか、何か問題を隠しているとか、そういうことだけではなく、自ら好んで悪い男を選んでいるという側面があったりします。
つまり運が悪いのではなく、自分の選択が悪いのです(身内だからひじょーに厳しいっ!)。
こういう女性はK配ぜん内に、少なくとももう1人います。
誰、とはいいませんが、本人は分かっていると思います。
その夜はそこそこ忙しく、Sさんは表でサーヴィス。私はいつものようにデシャップ兼ランナーをしていました。私の仕事は厨房に料理を通し、出来上がったものを運んで出し、各席の料理の進行状況を見て、次の料理を用意してくれるように厨房に伝達する、など、その部署内ではもっともばたばたした役割です。
食事はほとんどがコース。
何種類かありますが、内容は決まっています。
その日のスープは「ニンジンのポタージュ」でした。
あるとき私が厨房へ戻ろうと通りかかると、Sさんが一番テーブルにサーヴィスを行っていました。
そして、こう言いました。
「ニンジンのジュースでございます」(にっこり笑顔で)(そして、はたと我に返る)「失礼しました

zephyrは戻りかけた足を止めて、席から離れるSさんに近づき、トーションで腕をはたきました。
ヾ(。`Д´。)ノグォラァァァ! なにがニンジンのジュースだ! オードブルの後にいきなりジュースかよ! なにゆーとんじゃ! ブログに書いて、配ぜんのリーダー、Aさんに読ますぞ!
「ひえー、それだけはご勘弁を……」
書いちゃいましたけど。それ以前にSさんの失敗は知れ渡りました。
Sさんは、だいたいこーゆー人です。
(どういう人よ!)
男運は悪いですが、性格がとくに悪いわけではありません。
誰かいい人がいたら、もらってやって下さい。
K配ぜんは「行かずなんとか」が多いです。
