医者の不養生とよく言いますが、占星術師も不観測といいますか、不予知といいますか、自分自身や家族のことについては見過ごしてしまうということがあるのではないでしょうか?
他の占星術師がどうなのかという実態をまったく知りませんから、一概には言えないでしょうが、少なくとも私の場合はその傾向があります。
私は基本的に楽観的な人間です。まあ、どうにかなるだろう的な思い込みが、わりとあります。
自分自身に関してはとくにそうで、あまりあれこれ自分の運勢を見て、気にしすぎたりということはないです。そんな人間だからこそ、あまりに不注意で過ごしていると、どこかから気づかせようというサインが入ってくることがあります。
昨日のこと。
大学を終えた私は、ある人の鑑定を行うために某所のファミリーレストランに向かいました。
約束の時間に1時間ほどの猶予がありましたが、パソコンを開いて別な作業をしていようと思っていました。
すると駐車場には見覚えのある車が二台。
思った通り、中にはK配ぜんのAさん、Nさん、そして知人のIさんなどが顔をそろえてお茶をしていました。
せっかく遭遇したのですから、しばらく一緒にお茶をすることに。
そのとき、Aさんが私に関する夢を見たと、伝えてきました。
仕事場にいる私に家族から、家族の誰かが事故にあって、病院で生死の境をさまよっているという知らせが入るという夢だというのです。
「言わないと、夢が本当になることが今までもあったので、気を悪くなさるかも知れませんが、伝えておきたくて……」と、Aさん。
すぐにピンと来るものがありました。
娘は今年車の免許を取ったばかりで、バリバリの事故運が現在あるのです(バリバリというのも変ですが)。
すでに何度も警告を発してきていたのですが、この頃、娘の隣に乗っても、不安に思うような運転ではなくなっていたので、ちょっと安心していたのです。
しかし、こういうときこそが危険なのですよね。
これを聞くために、Aさんたちと私は、ばったり遭遇したのかも知れないな、とも感じました。
帰宅後、私は娘、息子、私、妻の4人の他、父母のホロスコープまで調べてみました(父母については出生時間が不明)。
結果、やはり娘にもっとも濃い暗示が出ていました。
それに次ぐのは父。
しかし、これはやはり娘だろう、と判断できました。
家族のホロスコープというのは、実によくできていて、身内に何かあるときには、同様なものがそれぞれのチャートの中に表れているものなのです。
今回のケースでも、娘が事故に遭いやすく、それよりもやや程度が軽いというのか、自分自身よりは家族関係の中で何か事故がありそうだという星の配置が、息子、私、妻の3人にも確認できました。
とくに今月の中旬から来月初めにかけてが危険で、その細かい時期までそれぞれのホロスコープがほぼ一致していたというのが驚異的です。
うちは密度の高い家族関係を保っていますから、愛する者に何かあるときというのは、ちゃんとそれぞれにサインが出ているのだろうと考えられます。
これがたとえば、夫婦関係や家族関係が冷めてしまっていて、交流もろくにないようなバラバラ家族だったら、その出方も薄い可能性があります。
しかし、あらためてホロスコープの、占星術の奥深さをかいま見た気がしました。
本当によくできているものです。
とりあえず娘だけではなく、家族で厳重注意をすることにし、さらに4人で手をつないで、祈りました。
家族の平穏無事を。
思いを同じくするものが一つになって本気で願い、祈れば、それは大きな力となるはず。
私は調和の光が自分たち家族をバリヤーのように加護してくれることをイメージし、祈りました。
この知らせをもたらしてくれたAさんに感謝を送りたいです。
気づかずに過ごせば、何か重大な出来事が起きた可能性はあります。
もちろん、これからがその危険な時期なので、過ごし方というものが大事ですが。
しかし、未来は決まっていない。
変えられる。
逆に言えば、変えられないものなら、Aさんがそんな夢を見て、私に知らせてくるはずもないのだから。