TERROR(恐怖)よ、去れ |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

ちゃいちゃいさんのご指摘のように、今回の元厚生次官宅襲撃事件については、疑問に感じることが多いです。私は推理作家ですから、警察の捜査手法とか、死体や現場状況などからどのようなことが判断できるのか、ということも、普通以上に知っています。
今回の事件では、刃物が凶器として使用され、かなり執拗に何度も刺しています。こういった犯行には、怨恨が動機となっていることが多いのです。つまり、そこから考えると、やはり私怨があるのではないか、ということも考えられます。
その場合は、いわゆるテロではなくなってしまいます。
政治的思想的な背景を持った、人を恐怖に陥れる暴力行為をテロと定義するなら、です。
しかし、冥王星的な意味合いを思い出して頂きたいのですが(前に記事を書いたのですが、どの記事だったのか思い出せません)、たとえばサリン事件、無差別殺傷事件、食品への毒物混入事件、銃乱射事件といった、見えない領域からいきなり恐怖となって立ち上がってくる得体の知れないものこそが、冥王星のダークサイドなのです。
それは広い意味では、Terror(恐怖)なのです。

そして今、厚生労働省はその得体の知れない恐怖に震撼しています。

この犯人が単独なのか、それとも複数なのか、組織犯罪なのか、ということもまだ何も分かっていません。ただ、事件の経緯が少しずつ知れてくるにつれ、やはり単独か、共犯はいても一人か、ごく少数のような気がします。
たとえば東京の事件では、本来ターゲットであったであろう元次官が不在なのに、奥さんだけを殺害しようとした。共犯者が大勢いれば、誰かが見張るなどして連絡を行い、確実に夫妻共に在宅しているときに凶行に及んだはずですし。
逃走の仕方にしても、最初は徒歩で血痕を残しながら逃げています(後どうしたのかは分かっていませんが)。
誰かの目にとまる危険も高かったのに。
共犯者が有効に機能していれば、自宅前かすぐ近くで実行犯を拾い、車で逃走するのが一番いいはずです。
単独か、共犯者がいてもそれは少なく、しかも素人に近い。
そのように思えます。ここからも、政治的な意図を持ったグループとは考えにくいはずです。

この犯人は、かならずしも論理的で合理的な判断で行動していないように思えます。もっと上手いやり方があるはずですが、それを取っていない。下見など周到に行ったかも知れませんが、結局は自身の暗い情動のはけ口として犯行に及んだのではないかというのが、私個人が感じるところです。

刃物で何度も刺すというのが私怨を表現することが多いという話ですが、これも絶対とは言えないと思います。
秋葉原の事件のように、漠然とした憤りの対象があり、それが今回はたまたまなんらかのつながりのある元次官へ向けられた可能性もあるでしょう。公表されていない住所を知っていたことから、省内部にも警察の捜査の目は向けられているようです。その可能性もあるでしょう。ただやろうと思えば、住所を知ることは外部の人間にも不可能ではないはずですし。
わからないことだらけです。

ただ犯人が30代ということについては、もう引退した元次官等と年齢的な接点がないではないのかという疑問については、占星術的に、あくまでももしかしたら、というレベルで可能性を指摘できます。繰り返しますが、もしかしたらというレベルですが。
それは元次官等とどこかで接点のあった人物の子供なのではないか、という推測です。
前回の記事にも「幼児性」「子供に問題がある」などのことを書きましたが、これはもしかしたら犯人の子供ではなく、犯人自身が子供であることを示しているかも知れないのです。

ソマリアについては<2008年後半期の占星術予測 part.2>で、アフリカ東部の縦ライン、危険地域Bとして挙げていた中に含まれています(ソマリアという地名は漏れていますが)。誘拐された日本人女性の安否も気になりますが、海賊事件も後を絶ちません。
じつは先日の日本人船長の船が乗っ取られた事件が起きた頃、火星と海王星(海)が鋭い凶角になっていました。
アメリカの山火事のときも、火星は大暴走していました。
解読していて、気にはなったのですが、ここのところ時間に追われて、あまり突っ込んだ考察は行わずにいました(C法の効果について研究していたため)。

殺伐とした世の中ですね。
悪しき星が来ても、そのダークサイドに反応しなければ良いだけのことなのですが、なかなか人間にはそれができません。

人の心に愛が、世界に調和が満たされますように。