キュウちゃんは寂しい |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

このブログ一番の人気者(?)、キュウちゃん。
このところ、彼の身の上に大異変が起こっています。

じつは生まれてこの方、ずっといっしょだったママがいなくなってしまったのです。
ママのイチはもうここ一週間ほど、姿を見せません。
キュウちゃんは主に椎茸の栽培ハウスの中で、ママと一緒に暮らしてきたので、外の世界にあまり馴染んでいません。ハウスの周辺では、よくママと遊んでいましたが、ほかの多数の猫たちとも交流がなかったのです。

ある日、私がいつものようにキュウちゃんを見に行くと、母子共姿がありません。
「キュウちゃん! イチ!」と呼ぶと、ハウスの裏手にある竹藪の中から鳴き声が。
さらに呼びかけると、ちらっと鼻先が。
キュウちゃんです。
私はいつものように携帯電話のカメラを構えました。
面白いことに、いつぞや失踪して帰ってきたときも、キュウちゃんは最初はびくびくしていたのですが、私の携帯電話には見覚えがあるらしく(いつも撮っていたので)、「あ、この人だ」と携帯を見て思い出しました(本当にそんな様子でした)。
今回も携帯を見て、私だと認識したらしく、竹藪の中から出てきました。

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どうやら竹藪の中で、ママを探していた様子。
でも、いくら鳴いてもママの返事はなく……。

その後も、何日経ってもママは帰ってきません。
キュウちゃんはハウスの周囲で一人寂しく待っています。
私たちが行くと、かつてなく、ものすごくすり寄ってきて、撫でられます。
「ニャアニャア」鳴きます。
猫にもやっぱり「寂しい」という感情があるんだなあと、可哀想になりました。

昨日に至るも、ママは行方不明のままです。
するとここ2日ほど、キュウちゃんに変化が起きました。
やはり人恋しいのか、家のそばまでやって来るようになったのです。

ハウスと自宅の間には、他の子猫や親猫がいます。
慣れないキュウちゃんは、彼らにビビりまくりです。でも、勇気を振り絞ってやって来るのです。
そして、家の勝手口で鳴きます。

ここ2日ほど、キュウちゃんは家に入れてもらって、通常(キャットフード)とは違うご飯ももらっています。
前は家に連れ込んでも、警戒心一杯で、すぐに逃げ出したくなっていたキュウちゃん。
今もビクビクものなのですが、それでも人の手に撫でられる欲求の方が強いのでしょう。
昨夜は私が帰宅してから、いつものように遅い晩ご飯を撮っていると、やって来ました。

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エノコログサで手玉を取ってやると喜びますが、それ以上に甘えたくて甘えたくて仕方ないようです。
結局、私と家内と娘、三人で相手をしてやりましたが、このままの勢いだと家猫になってしまいかねない。
それが悪いわけじゃないけど、子供のアレルギーやノミの心配も……。

それに本当は他の猫たちとも交流して、仲間になれなくては。
ママにいつまでもべったりじゃなく、本当の意味で乳離れしなくては。

ガンバレ、キュウちゃん。