7月の半ばを迎えて |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

7月の占星術予測を行った先月25日の段階で、今回のサミットに関して、「抑圧された怒りや不満を棚上げして、各国がそれぞれに定められた義務を果たそうという合意に達する。日本はアメリカのパートナーシップのおかげで、このサミットを成功させることができる」という予測を立てることは、実を申せば冒険でした。
というのも、ブッシュ大統領のそれまでの強硬な発言を考えれば、G8の合意は非常に難しいものに思えましたし、議長国としての日本の提案はすでに否定されているに近いものがあったからです。
それが土壇場で、皆さんご存じのような展開になったことは、まさに天空に結ばれた大調和の座相、グランドトリンによるものなのかと、驚嘆しました。
サミットの声明については不十分であるとか、玉虫色とか、アメリカには抜け道があるとか、様々な意見が飛び交っています。しかし、これまで足並みが揃っていなかったことを考えると、ここまでこぎ着けたのはやはり一定に成果であろうし、ある意味では成功を収めたと言えるでしょう。
ただ、地球環境はもっと急速に危機的な状況に進んでいます。
先日も新聞には、年を追うごとに北極圏の氷がいかに縮小していっているかの衛星写真が掲載されていましたが、温暖化とそれに伴う環境破壊は、もはや目に見える速度で進行しているように思えます。

これに比べると、人類の努力は大きく後れを取っているといわざるを得ません。
二酸化炭素の問題は、排出量の抑制だけではなく、これからは「回収」ということを考えていく必要があると思います。大気中の二酸化炭素を別な形にして利用する技術、方法がおそらくあるはずです。
誰か、頭のいい方、考えて下さい(言われなくてもやってらっしゃると思いますが)。

さて、7月は早々にモンゴルで非常事態、5日には茨城県沖で震度5弱の地震、8日には沖縄本島近海で震度5弱の地震、サミット前後には反対の抗議デモ、もっとも危険度が高いと読んでいた10日前後ではイランが弾道ミサイルを2日連続で発射するという流れ。
今月は15日頃までが不穏と予告していたのは、この時期に火星と土星が重なるからでした。この効果は、ある程度の期間に広がって現れるというのが、私の予測で、そのために15日までとしていたのです。

本来、この時期にはもっと大変な事件が起こっても不思議はなかったと思われます。
というのは、この火星と土星、昨年後半から、世界情勢に大きな影響を与えて来た二大勢力なのです(昨年末の占星術予測などでも、そのように書いてきました)。この二つの星が天空で出逢い、重なる。
これまで蓄積してきた何らかのエネルギーを放出してもおかしくないのです。
しかし、この重なりの時期に、ベスタ、そして冥王星(これが大きい。もし、冥王星と仲違いをしていたら……)とグランドトリンという最強の調和座相関係になった。
これまで暴れまくっていた不良息子二人が、先祖の意志に導かれて、その家庭の中でおとなしく収まってしまった。吸収されてしまった。
そんな印象です。

なにはともあれ、これで今月は末頃までは、比較的平穏なのではないかと思うのですが……。